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■高齢初出産、緊急帝王切開のリスク要因 40歳以上で約3割に上る [健康ダイジェスト]

 40歳以上で初めて出産する妊婦は、母子に危険が生じるのを避けるため出産時に緊急帝王切開する割合が約3割に上るとする調査結果を、大阪母子医療センターの研究チームがまとめました。35歳以上の妊婦約1000人を対象にした国内初の大規模調査で、30歳代後半でも約2割に上りました。
 研究チームは。「高齢になるほど、緊急帝王切開を選ばざるを得ないケースが増えてくる。万全の体制でサポートする必要がある」と指摘しています。
 緊急帝王切開は、難産で出産に時間がかかり、母体に脳出血や肝機能障害などの合併症、胎児に発育不全や低酸素などの合併症が起こるリスクが高いと判断される場合に行われます。逆子などで事前に決めている通常の帝王切開とは異なります。帝王切開自体にも大量出血、感染症などのリスクがあるため、通常分娩(ぶんべん)が望ましいとされますが、緊急帝王切開は母子を守るためにやむを得ず行われます。
 高齢出産が母子に与える影響を調べるため、2009~2014年に大阪母子医療センターで第1子を出産した35歳以上の953人を対象に、緊急帝王切開が行われたケースとその理由を分析。その結果、緊急帝王切開は、40歳以上の妊婦では247人のうち70人(28・3%)に上りました。35歳以上40歳未満の妊婦では706人のうち129人(18・3%)。調査結果こそないものの、20歳代~30歳代前半の出産での割合は「1割程度」といい、加齢に伴いリスクが高くなる傾向がみられました。
 また、緊急帝王切開になりやすいリスク要因を調べたところ、体格指数(BMI)が25以上の肥満、妊娠高血圧症候群、胎児が標準より大きい、分娩誘発剤の使用などが判明しました。
 大阪母子医療センター産科主任部長の石井桂介医師(産婦人科)は、「高齢出産ではいろんなリスクを考慮し、対応することが必要だ。ただ、リスクが高まっていても、センターのように麻酔科医が常駐するなど体制が整っていれば安全に出産できるはず」と話しています。

 2019年4月3日(水)

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