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■ドナー男児の肺移植を「無断で放送」 両親がTBSと病院など提訴へ [健康ダイジェスト]

 岡山大学病院で行われた肺の移植手術を取材したTBSの番組について、脳死の段階で肺を提供した男児の両親が、放送内容に極めて強い精神的苦痛を受けたなどとして、病院とTBSなどに損害賠償を求める訴えを起こすことになりました。
 この番組は、岡山大学病院で行われた国内では最年少の子供への肺の移植手術を取材したもので、2017年7月にTBSの「スーパードクターズ」という番組で全国放送されました。
 この番組について5日、脳死の段階で肺を提供した広島県の1歳の男児の両親と弁護士が東京都内で記者会見を開きました。
 この中で、番組の担当者や病院から事前に取材や放送について説明がなかった上、男児の肺が映像の加工なしで映し出されたほか、肺の提供を受けた側からの発送前の手紙の内容が放送され、番組を見た男児の母親は髪の毛が大量に抜けるなど極めて強い精神的苦痛を受けたとしています。母親は「夢で息子に会うことだけが慰めだったのに、夢の中の姿さえ肺になってしまい唯一の安らぎを奪われた」と話しました。
 また、男児の名前など臓器提供者(ドナー)だと直接わかる情報は含まれていなかったものの、手術した日などから知人に知られたとし、プライバシーの侵害に当たるとしました。
 国が定めた改正臓器移植法の運用指針で、移植医療の関係者は臓器提供者(ドナー)と、移植手術を受けた側の臓器受給者(レシピエント)の個人情報が互いに伝わらないように注意を払うよう求めています。
 このため、岡山大学病院とTBS、臓器のあっせんをした日本臓器移植ネットワークなどに対し1500万円余りの損害賠償を求め、4月中旬にも広島地方裁判所に提訴することを明らかにしました。
 記者会見で両親は、「悩んだ末に臓器提供を決断しましたが、病院やTBSの説明には納得できず、今後、同じようなことが繰り返されると思い、訴訟を決断しました」と話していました。
 これについて、岡山大学病院は「訴状が届いていないため現時点ではコメントできない」としています。
 また、TBSは「臓器移植法の指針に従って細心の注意を払って制作した。訴状を受け取り次第、内容を精査して対応を検討する」とコメントしています。
 日本臓器移植ネットワークは「会見の具体的な内容がわからないためコメントは差し控える」としています。

 2019年4月5日(金)

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DavidReino

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by DavidReino (2019-04-06 02:46) 

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