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■産後うつ、貧血の女性は発症リスクが6割増 成育医療研究センターが調査 [健康ダイジェスト]

 産後にうつを発症するリスクが、貧血がある女性は貧血がない女性と比べて約6割も増えるとする調査結果を、国立成育医療研究センター(東京都世田谷区)の研究チームがまとめました。貧血になると全身の倦怠(けんたい)感や疲れが取れにくくなり、気力が低下するためとみられます。
 妊産婦死亡のうち、最も多い自殺の原因の1つがうつ病とされており、研究チームは「貧血治療で産後うつの発症を抑えられる可能性がある」と指摘しています。
 調査は2011~2013年に成育医療研究センター内で出産した女性のうち、妊娠の中期と後期、出産後に血液の検査データがあり、産後1カ月時点でうつ病の有無を調べた記録が残る977人(平均36歳)が対象。貧血だったのは、妊娠の中期で193人(19・8%)、後期で435人(44・5%)、産後1カ月で432人(44・2%)。また、産後にうつを発症したのは、196人(20・1%)でした。
 産後に貧血だった女性は、なかった女性と比べ1・63倍も産後にうつを発症するリスクが高くなりました。一方、妊娠の中・後期では、貧血と産後うつとの関係はわかりませんでした。
 産後に貧血が重症だと、うつを発症するリスクは1・92倍。軽症でも1・61倍高く、貧血が進むほど産後うつのリスクが高まる傾向にあることが明らかになりました。
 産後うつは社会的、精神的な要因が影響することも多いものの、調査した成育医療研究センターの小川浩平貧血が進むほど産後うつのリスクが高まる傾向に医師(産科)は、「客観的な指標となる血液検査でリスクを評価できる意義は大きい。軽い貧血でも放置しないことが重要だ」と話しています。

 2019年4月17日(水)

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