■CTなどの画像診断誤り、救急医療現場でも 3年間で死亡12件 [健康ダイジェスト]
救急医療現場で、エックス線やコンピューター断層撮影装置(CT)を使った画像診断をしたものの、治療が必要な症状を見落としたため、患者が死亡した事例が昨秋までの3年間で12件あったことが明らかになりました。
国の医療事故調査制度に基づき、報告があった851件を日本医療安全調査機構が分析し、22日発表しました。機構は「画像診断の際には、頭部の出血や動脈破裂など、見落とすと死につながる症状の鑑別診断を念頭に置きながら見てほしい」と呼び掛けています。
2015年10月~2018年10月末までに医療事故調査・支援センターに報告があった院内調査結果が対象。救急医療での画像診断にかかわる死亡は15件あり、このうち12件が画像検査の所見が診断・治療につながらなかったといいます。
12件のうち7件は、急性硬膜下血腫や大動脈瘤(りゅう)破裂など、すぐに治療を施さないと死につながる症状の画像所見を見逃していました。また、8件は医師1人で画像確認をしていました。画像診断報告書を担当医師が確認せずに、がんで亡くなった事例も2件ありました。
分析をした坂本哲也・帝京大学教授(救急医学)は、「読影する放射線科医師が業務量に対して、足りていない現状が背景にある。複数医師による画像確認や情報共有など体制整備を進めることが大切だ」と話しています。
2019年4月23日(火)
国の医療事故調査制度に基づき、報告があった851件を日本医療安全調査機構が分析し、22日発表しました。機構は「画像診断の際には、頭部の出血や動脈破裂など、見落とすと死につながる症状の鑑別診断を念頭に置きながら見てほしい」と呼び掛けています。
2015年10月~2018年10月末までに医療事故調査・支援センターに報告があった院内調査結果が対象。救急医療での画像診断にかかわる死亡は15件あり、このうち12件が画像検査の所見が診断・治療につながらなかったといいます。
12件のうち7件は、急性硬膜下血腫や大動脈瘤(りゅう)破裂など、すぐに治療を施さないと死につながる症状の画像所見を見逃していました。また、8件は医師1人で画像確認をしていました。画像診断報告書を担当医師が確認せずに、がんで亡くなった事例も2件ありました。
分析をした坂本哲也・帝京大学教授(救急医学)は、「読影する放射線科医師が業務量に対して、足りていない現状が背景にある。複数医師による画像確認や情報共有など体制整備を進めることが大切だ」と話しています。
2019年4月23日(火)
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