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■ブタの体内で人の膵臓を作製 東大、年度内にも実施へ [健康ダイジェスト]

 東京大学の中内啓光(ひろみつ)特任教授は、iPS細胞(人工多能性幹細胞)を使って、ブタの体内で人の膵臓(すいぞう)を作製する研究を実施する方針を明らかにしました。
 将来、移植医療用として使うのが目的。学内の倫理委員会と国の専門委員会による2段階審査で認められれば、今年度中にも国内で初めて人の臓器を持つ動物をつくる実験に着手します。
 人の臓器を持つブタは、動物の受精卵(胚)に人の細胞が混じった「動物性集合胚」からつくります。文部科学省は、こうした胚を子宮に戻して動物を誕生させるのを禁じてきましたが、3月に指針が改定され研究が解禁されたのを受けて、東京大のチームが研究に取り組みます。
 計画では、遺伝子を改変し膵臓ができないようにしたブタの受精卵に人のiPS細胞を入れ、親ブタの子宮に戻します。胎児のブタの体内にはiPS細胞由来の人の膵臓ができると期待されます。出産前に胎児を取り出し、機能や中に含まれるiPS由来の細胞の量などを調べます。
 将来的には、この方法で作った膵臓を取り出し、1型糖尿病の治療目的での人への移植も検討しています。人と動物の外見が混じった個体が生まれる可能性は、極めて低いとされます。

 2019年4月28日(日)

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