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■造血幹細胞、液体のりの成分を使い大量培養に成功 東京大など [健康ダイジェスト]

 これまでほとんど増やすことができなかった血液の細胞の元になる「造血幹細胞」を、市販の液体のりの成分を使って培養し、大量に増やすことにマウスでの実験で初めて成功したと東京大学などの研究チームが発表しました。
 人の造血幹細胞でも増やすことができれば、白血病の治療などに応用できる可能性があるとして、関係者の注目を集めています。
 造血幹細胞は、赤血球や白血球、血小板の元になっていて、骨髄にあるため、白血病の治療で行われる骨髄移植には欠かせない細胞ですが、人工的に増やすことはほとんどできませんでした。
 東京大学医科学研究所の山崎聡特任准教授(幹細胞生物学)などの研究チームは、市販の液体のりの成分である高分子化合物のポリビニルアルコールの中で、マウスの造血幹細胞を培養したところ、1カ月余りで200倍から900倍に増やすことに世界で初めて成功したと発表しました。
 ポリビニルアルコールは、通常の培養では必ず使うアルブミンという成分の代わりに使っており、今後、人の造血幹細胞でも培養に成功すれば、白血病の治療などに応用できる可能性があるとして関係者の注目を集めています。
 山崎特任准教授は、「のりの成分は不純物がほとんどなく、粘り気が細胞にとってちょうどよかったのだと思う」と話しています。

 2019年5月31日(金)

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