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■福生病院の透析患者死亡、「中止の意思尊重は妥当」 日本透析医学会が声明 [健康ダイジェスト]

 東京都福生(ふっさ)市の公立福生病院で人工透析治療を中止した女性(当時44歳)が昨年8月に死亡した問題で、人工透析の専門の医師などでつくる日本透析医学会は5月31日、調査結果を踏まえた見解をまとめ、声明をホームページで公表しました。
 女性が透析治療を続けるのは困難で、中止を強く求める女性の意思は尊重されてよい事案だったとしました。その他の事案は、医療者が患者にどのような説明をしたか具体的にわからない部分があったと指摘しました。
 声明などによると、女性は重篤な心血管系の合併症があり、透析用の管の出入り口をつくることが難しく、血液透析を継続するのは臨床的に困難な状況だったと推測されるといいます。女性は透析治療をやめる意思を示しており、その意思は尊重されてよいとしました。
 ただし、女性は亡くなるまでの間に重篤な呼吸困難になり、いったんは治療再開を求めたとされます。このことから、患者の意思を繰り返し確認すること、その過程を具体的に記録することが大切だとしました。また、透析をやめてから亡くなるまでの緩和ケアの体制づくりの重要性も指摘しました。
 透析治療を初めから受けずに亡くなった19人については、病院の報告では主治医がしないことを持ち掛けたのではなく、本人や家族の意思だったようだとしました。ただし、医療者側から具体的にどのような説明がなされたかはわからず、詳細なやりとりを記載するのが望ましいとしました。
 この問題については、東京都が福生病院に文書で改善を指導し、福生病院は説明文書や記録について改善する報告を提出しています。

 2019年6月1日(土)

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