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■視覚障害の原因疾患、緑内障が最多 厚労省が全国調査 [健康ダイジェスト]

 2015年度に新たに障害者手帳の交付を受けた視覚障害者の原因疾患は緑内障が最も多く、原因に占める割合も過去より増加したという全国調査の結果を、白神史雄岡山大学教授(眼科学)を中心とする厚生労働省研究班がまとめました。
 緑内障は中高年に多い疾患で、目と脳をつなぐ視神経の障害によって視力が低下します。調査によると原因の28・6%を占め、人口の高齢化を反映する形で、前回調査(2007~2009年度)の割合(21・0%)を上回りました。
 2位は網膜色素変性(14・0%)、3位は糖尿病網膜症(12・8%)で、前回調査と順位が入れ替わりました。
 4位は網膜中心部に出血や水膨れが生じる黄斑変性(8・0%)で、順位は前回調査と同じでした。
 新規視覚障害者の年齢層は80歳代が29・6%で最多。70歳代(26・3%)、60歳代(17・3%)がそれに続き、大半が高齢者であることがわかりました。
 視覚障害の原因疾患に関する全国調査は今回が4回目。過去はいずれも7県程度の抽出調査でしたが、データが電子化されたことにより、今回初めて全都道府県の計135福祉事務所から18歳以上の新規視覚障害認定者1万2000人余りの記録を集め、集計しました。
 分析を担当した森實祐基岡山大准教授は、「原因の上位を占めた疾患はいずれも早期発見が重要。特に症状がなくても定期的な目の検査を勧める」と話しています。今後は地域別のデータを分析し、各地の福祉行政に役立ててもらいたいといいます。

 2019年6月3日(月)

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