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■がんゲノム医療、2万個の遺伝子を解析する技術を開発 慶応大など [健康ダイジェスト]

 患者ごとにがんの遺伝子を検査し有効な薬を探す「がんゲノム医療」について、一般的な遺伝子検査の100倍を超える数の遺伝子を迅速に解析する技術を慶応大学などの研究チームが開発しました。近く全国の病院で検査を提供するということで、有効な治療薬を探す手掛かりが増えると期待されています。
 新しいがん治療の手法であるがんゲノム医療は、患者のがんの遺伝子を調べ最も適した薬を探すもので、今月から標準的な治療では効果が見込めなくなった患者などを対象に、遺伝子検査に公的な医療保険の適用が始まっています。
 慶応大学医学部の西原広史教授や三菱スペース・ソフトウエア社などの研究チームは、ロボットを使ってがん細胞の遺伝子を解析する際の工程を自動化し、スーパーコンピューターなどで解析する技術を開発しました。
 これにより、人のほぼすべての遺伝子に該当する約2万遺伝子(19296遺伝子)を、従来より大幅に短い4週間ほどで解析できるようになったということです。
 がんゲノム医療で使われる一般的な検査では調べる遺伝子の数は100個程度ですが、研究チームではほぼすべての遺伝子を調べる検査を実施できるようになったとして、今月中にも慶応大学と連携する全国の病院で提供を始めるということです。
 保険は適用されないため、100万円程度の費用がかかりますが、研究チームによりますと、ほぼすべての遺伝子を調べるため、有効な治療薬を探す際の手掛かりが増えると期待できるということです。
 西原教授は、「従来の検査よりも精度は圧倒的に高く、自分の病気を深く知りたいという患者に、受診してほしい」と話しています。

 2019年6月8日(土)

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