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■手足口病が西日本で流行の兆し 1週間で8823人が発症 [健康ダイジェスト]

 子供がかかりやすく、手足や口の中に発疹ができる手足口病が流行の兆しを見せています。国立感染症研究所の18日の発表によると、全国約3000の小児科から報告があった患者数は、6月3~9日の1週間で8823人でした。1医療機関当たり2・79人となりました。
 過去10年の同時期では、最も多くなっています。今のところ、西日本で患者の増加が目立っています。夏場の本格的な流行に備え、専門家が予防を呼び掛けています。
 都道府県別では、鹿児島県(14・02人)が最も多く、福岡県(11・73人)、佐賀県(11・26人)、宮崎県(10・58人)が続きました。このほか、大分、大阪、熊本、岡山、長崎の5府県が、流行の警報を出す基準(5人)を超えています。
 手足口病は、手などに付着した夏風邪のウイルスを口から取り込んでうつります。2~3ミリの水膨れ状の発疹が現れ、数日で治ります。まれに脳炎などの重い合併症を引き起こすこともあります。特効薬はなく、症状が出ている間は安静にして回復を待ちます。
 子供の感染症に詳しい斎藤昭彦・新潟大学教授(小児科)は、「保育園や幼稚園での流行が心配される。大人も子供もこまめに手洗いをして予防を心掛けてほしい」と話しています。

 2019年6月19日(水)

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