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■がん治療薬「アバスチン」に国内初のバイオ後続品 ファイザーが承認取得 [健康ダイジェスト]

 製薬大手のファイザーは18日、がん治療薬「アバスチン(一般名:ベバシズマブ(遺伝子組換え)、中外製薬)」のバイオ後続品の製造販売承認を取得しました。効能・効果は「治癒切除不能な進行・再発の結腸・直腸がん」のみ。アバスチンのバイオ後続品は国内で初めて。
 製品名は、「ベバシズマブBS点滴静注100mgファイザー」、「同400mgファイザー」。抗VEGFヒト化モノクローナル抗体で、腫瘍の増殖に関与する血管新生を阻害します。
 先発品のアバスチンの効能・効果は、「治癒切除不能な進行・再発の結腸・直腸がん、扁平上皮がんを除く切除不能な進行・再発の非小細胞肺がん、卵巣がん、進行または再発の子宮頸がん、手術不能または再発乳がん、悪性神経膠腫」。
 バイオ後続品は、バイオ医薬品のジェネリック(後発品)に当たるもので、先発品の特許切れに伴い、先発品よりも安い価格で販売されます。がん治療薬では、「リツキシマブ(先発品リツキサン)」、「トラスツズマブ(同ハーセプチン)」が登場しています。
 アバスチンのバイオ後続品については、ファイザーが2月、ヨーロッパで承認取得。適応症は「転移性結腸・直腸がん、転移性乳がん、切除不能・進行再発非小細胞肺がん、進行または再発の腎細胞がん、再発または転移性子宮頸管がん」。アメリカでは承認申請中です。

 2019年6月20日(木)

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