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■今日から「屋内全面禁煙」施行 学校、病院、行政機関など [健康ダイジェスト]

 学校や病院、薬局、児童福祉施設、中央省庁や自治体の庁舎などの屋内が1日、全面禁煙になりました。9月のラグビーワールドカップ(W杯)に間に合わせるため、受動喫煙対策を強化した改正健康増進法を一部先んじて施行。悪質な違反者には罰則の適用(過料50万円以下)も始まりました。病院などでは比較的対策が進んでいるものの、行政機関では慌てて屋外に喫煙所を設置したため、近隣住民と対立している所もあります。
 文部科学省では1日、省内の喫煙所から灰皿がすべて撤去され、喫煙者は近くの民間ビルなどに出向かざるを得なくなりました。40歳代男性職員は「息抜きに出るには遠い。今更たばこはやめられないし、肩身が狭くなるばかりだ」と嘆いています。
 東京都庁でも6月28日、庁内にある全6カ所の喫煙所を一斉撤去しました。屋外喫煙所も検討したものの、「条件に当てはまる場所がなかった」(庁舎管理課)と設置を断念。埼玉県庁では、庁舎内に5カ所ある喫煙所を撤去した上で、屋上にある1カ所は維持します。神奈川県庁は2005年、千葉県庁は2011年、庁舎内の喫煙所をすべて撤去したといいます。
 東京都板橋区は庁舎内の喫煙所を撤廃する代わりに、屋外に公衆喫煙所(約10平方メートル)を設置。だが近隣からの苦情が相次ぎ、反対署名2000筆以上が区に届きました。7月1日の開設を目指していましたが、9月以降の延期に追い込まれました。
 「お年寄りや幼児も近くを通る。勝手に喫煙所の設置が進められており、健康被害が心配だ」。近隣の女性(54歳)は憤りをあらわにしています。反発が強まっていることに対し、区の担当者は「問題点があれば検証しながら運用を考えていきたい」と話しています。
 大学も、7月1日から規制対象です。早稲田大学は6月28日、早稲田キャンパス(新宿区)の4カ所の屋内喫煙所をすべて閉鎖。屋外喫煙所が5カ所あるものの、「すべて閉鎖すると、路上喫煙で迷惑をかける」(総務課)と恐れています。実際に、中央大学は昨年秋、多摩キャンパス(八王子市)にある13カ所の喫煙所を撤廃する計画を立てましたが、現在まで2カ所を維持。多くを撤廃したことで、「ポイ捨てや路上喫煙が増えて近隣から苦情が出たため」(学生課)といいます。
 慶応大学では「すべてのキャンパスで全面禁煙を目指す」(広報室)としており、屋外にある喫煙所27カ所についても計8カ所に削減していくとしています。
 一方、飲食店や企業などの規制は、来年4月1日から始まり、規模の大きな店舗や新たに営業を始める店、それに企業のオフィスは喫煙室以外は禁煙となるほか、規模の小さい店舗も喫煙できることを店先などに表示しなければならなくなります。

 2019年7月1日(月)

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