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■富士フイルム、がん免疫薬を開発へ ドイツ製薬大手とiPS細胞を活用 [健康ダイジェスト]

 富士フイルムホールディングスは1日、iPS細胞(人工多能性幹細胞)を使っがん免疫治療薬の開発を加速させると発表しました。患者以外の第三者のiPS細胞を製造に使い、費用を安くできる可能性があるといいます。
 アメリカ子会社のフジフイルム・セルラー・ダイナミクスと、アメリカの医療分野におけるベンチャー企業が、共同で新会社を設立し、第三者のiPS細胞を使った新たながん免疫治療薬の開発を開始しました。
 また、設立した新会社に、ドイツ製薬大手バイエルが出資。開発費は2億5000万ドル(約270億円)を見込み、バイエルが9割弱を負担する計画です。新会社が製造を担当し、数年後にアメリカで臨床試験を始める方向です。
 患者自身のCAR-T(カーティー)細胞を用いた従来のがん免疫治療薬は、患者自身のT細胞を採取・培養して作製するため、患者ごとに細胞の品質にバラつきが発生したり、製造コストが非常に高いといった課題があります。第三者のiPS細胞を用いることで、均一な品質と製造コストの大幅な低減が期待できるとしています。
 日本では1回の投与で数千万円する高額ながん免疫治療薬のコストが下がる可能性があり、治療の選択肢が広がりそうです。

 2019年7月2日(火)

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