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■がんのある臓器を問わない治療薬が登場へ 国内で2種類目 [健康ダイジェスト]

 がんのある臓器を問わず、特定の遺伝子異常があるがんに対する治療薬が登場します。中外製薬(東京都中央区)は6月18日、ロズリートレク(一般名:エヌトレクチニブ)の製造販売承認を取得しました。
 がん治療薬はこれまで、臓器の種類別に使用範囲が認められてきました。がんのある臓器に軸を置かずに、使用を認める薬は国内では2種類目。こうした承認により、患者が少ないがんでも早く薬が使えるようになることが期待されています。
 今回の薬は、服用するタイプの分子標的薬。がん細胞の遺伝子変異を調べ、「NTRK融合遺伝子」という、ちぎれた2つの遺伝子がくっ付いてできた異常な遺伝子があると使えます。進行・再発の固形がんの患者が対象で、子供にも使えます。
 日本人も含めた成人の臨床試験では、57%でがんが小さくなっていました。味覚異常や疲労、めまい、認知障害や心臓障害などの副作用がみられたといいます。
 NTRK融合遺伝子のあるがんの患者は、非小細胞肺がんや大腸がんなど主要ながんでは1%未満とわずか。他方、患者数の少ない神経内分泌腫瘍(しゅよう)、唾液腺(だえきせん)がんでは多く認められるといいます。
 臓器を問わずに使えるがん治療薬の1種目は、MSD(東京都千代田区)のキイトルーダ(一般名:ペムブロリズマブ)で、傷付いた遺伝子の修復機能を見る「マイクロサテライト不安定性(MSI)」を見て使用が可能になります。2018年12月に承認されました。

 2019年7月4日(木)

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