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■乳化剤「不使用」「無添加」の表示を自粛へ 日本パン公正取引協議会 [健康ダイジェスト]

 全国の製パン会社などが加盟する日本パン公正取引協議会は、食品添加物の乳化剤やイーストフードについて、「不使用」「無添加」とパンの袋に表示することをやめる自主基準を設けました。
 業界大手の山崎製パンが3月、市販されているパンの袋に「乳化剤は使用しておりません」「乳化剤不使用」などと表示された他社製品から、乳化剤と同じ成分が検出されたという調査結果を公表し、「不適切な表示であり、直ちに取りやめるべきだ」と訴えていました。
 パンの保水性を高めて長く柔らかさを保ったり、機械による生地の傷を減らしたりするため、山崎製パンは乳化剤を製パン工程で使っていて、食品表示法に基づき、商品に食品添加物として表示しています。
 一方、乳化剤をそのまま添加する代わりに、卵黄油や酵素を使って乳化剤と同様の成分を製品中に生成する製法があります。山崎製パンが他3社の3製品を科学的に分析したところ、こうした代替技術を使っていると推測でき、乳化剤を使った場合と品質面で大きな差はないとし、「表示義務を回避する加工方法を採っている」と指摘していました。
 厚生労働省や消費者庁によると、卵黄油は「食品」扱い。酵素は食品添加物に相当するものの、最終的に商品に残らないかわずかに残っても影響がないため、表示は免除されています。
 しかし、パン業界内外から「不使用」「無添加」表示は不適切で、消費者に誤認を与えるとの声が上がったため、日本パン公正取引協議会に加盟する製パン会社は現在使用している包装がなくなり次第、順次、表示を自粛する見通しです。

 2019年7月19日(金)




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