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■コンゴのエボラ出血熱流行、感染地域が拡大 発生1年で死者1800人超え [健康ダイジェスト]

 アフリカ中部のコンゴ民主共和国(旧ザイール)東部でエボラ出血熱が流行している問題で7月31日、大都市で新たな死者が出るとともに、これまで感染がなかった州で15人が隔離されました。エボラ出血熱発生から1年となる8月1日を翌日に控え、感染地域が急拡大した形です。
 今回のエボラ出血熱流行は史上2番目の規模に拡大しており、31日に発表された統計によると、これまで感染が確認された患者は2600人以上で、死者数は1803人に上っています。患者3人のうち約1人が子供だといいます。
 同国のエボラ出血熱対策を率いるジャンジャック・ムエンベ氏は、東部の大都市ゴーマでエボラ出血熱による2人目の死者が出たと述べました。
 ゴーマは北キブ州の州都で、ルワンダとの国境に接し、東アフリカ各地と交通網で結ばれています。北キブ州は、昨年8月1日に発生した今回のエボラ出血熱流行で大きな被害を受けてきました。
 人口200万人以上を抱える湖畔都市のゴーマには、同国首都のキンシャサやウガンダのエンテベ、エチオピアの首都アディスアベバとの間を結ぶ航空便が発着する空港や、ブカブを含む南キブ州との間を結ぶ港もあります。
 大都市では地方と比べ人口密度が高いのに加え、人の移動も多く、患者を隔離し接触の経緯を追跡することが困難であるため、医療専門家らは大都市での流行発生を懸念しています。
 国際NGO「国境なき医師団」によると、ゴーマでの2人目の死者は医師団が支援するエボラ出血熱治療センターに運び込まれたものの、約26時間後に亡くなりました。世界保健機関(WHO)によると、46歳の男性で、ゴーマ北部のイトゥリ州の鉱山で働いていたといいます。
 治療センターに搬送された時の症状はすでに重く、死去前に事情も聞けなかったといいます。この男性の感染場所や接触した人間を特定するため、移動経路などを調べています
 WHOは7月17日、コンゴのエボラ出血熱の流行について「国際的に懸念される公衆衛生の緊急事態」を宣言。前日には、ゴーマで初の感染者が死亡しました。WHOのテドロス・アダノム・ゲブレイェスス事務局長によると、ゴーマ市での死者2人の間に関連性がある形跡はありません。
 同事務局長によると、ゴーマ市では医療従事者5000人以上にエボラ出血熱のワクチンを接種し、医療施設では感染拡大のための訓練や関連備品の供与が行われています。
 一方、北キブ州と隣接する南キブ州ビラバの当局は、15人が隔離されたことを明らかにしました。同州ではこれまで感染者が出ていませんでした。当局によると、隔離された人々の中には、ゴーマからやってきた女性とその子供6人、この親子に会いに来た親族が含まれます。

 2019年8月2日(金)

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