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■5歳未満の肥満、早めに生活習慣の改善を 学会が対策の手引作成 [健康ダイジェスト]



 幼児期の肥満は将来の糖尿病や心臓病のリスクを高めるため、小児関連の学会などでつくる協議会は、小学校に上がる前の子供を対象とした肥満対策の手引をまとめ、予防と改善に向けた取り組みを紹介しています。
 幼児期に太っていると、思春期にさらに肥満が進行しやすいことが、国内外の研究でわかってきました。このため、5歳未満の幼児期から始められる対策の手引として、日本小児科学会、日本小児保健協会、日本小児科医会、日本小児期外科系関連学会協議会の4団体から構成される「日本小児医療保健協議会」が今春、「幼児肥満ガイド」を新たに作りました。
 日本肥満学会は子供の肥満に関する診療指針を作成していますが、現行版は5歳以下を対象にしていないことも背景にあります。
 幼児肥満ガイドでは、肥満かどうかを「標準体重」という指標を使って判定します。厚生労働省が2000年に行った「乳幼児身体発育調査」に基づき、身長に一定の係数を当てはめて男女別に算出。肥満度が15%以上で「肥満」とされます。
 成人の場合、体重(キロ・グラム)を身長(メートル)で2回割ったBMI(体格指数)で判定します。日本肥満学会は25以上を肥満と定めますが、子供はBMIが目まぐるしく変わるため、肥満判定には使いません。
 幼児肥満ガイドでは、食事や運動と並んで、睡眠の重要性を強調しています。就寝時間が遅く睡眠時間が短い子供ほど、肥満になりやすいという研究結果を紹介。朝食を抜き夜食をとるなど、肥満の原因となる食生活を防ぐためにも、睡眠習慣を整えることが大切だとしています。
 また、スマートフォンやタブレットなどの電子メディアとの接触は、運動不足や睡眠にも影響することから、1日1時間までに制限することも提案しています。
 子供の肥満の兆候を見極める目安として、BMIが有用であることも紹介しています。乳幼児のBMIは通常、生後半年ほどまでにピークに達すると、その後は徐々に下がり、6歳前後で最も低くなります。
 乳幼児期に体重が増えるのは、一般的には好ましいことですが、身長の伸びに比べて、体重が過度に増加しているケースは要注意。乳幼児健診でBMIが1歳半の時よりも3歳時のほうが高ければ、生活習慣を改善し、体重の推移を注意深く見守る必要があるといいます。
 幼児肥満ガイド作成委員会の委員長を務めた、小児科医で東京家政学院大教授の原光彦さんは、「この時期に適切な対応をしなければ、その後も肥満となるリスクが高い」と指摘しています。
 東北地方在住の女子中学生(12歳)は、小学1年時の健康診断で、肥満度が40%を超えました。血糖値もやや高く、東京都内の総合病院にある小児生活習慣病外来を受診しました。
 女子中学生は3歳のころから肥満で、外でほとんど遊ばなくなっていました。主治医の原さんは魚を主菜にした和食を勧め、体を動かし体重を毎日記録するよう指導。女子中学生は現在、肥満から脱しつつあります。
 原さんは、「共働き世帯が増えているが、子供と触れ合う時間を少しでも増やし、幼児肥満ガイドを参考にして、生活習慣のことも気に掛けてほしい」と話しています。
 幼児肥満ガイドは、日本小児科学会のウェブサイトからダウンロードできます。

 2019年9月8日(日)
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