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■名大の研究チームが夢の記憶を消す神経細胞を発見 PTSD治療に応用も [健康ダイジェスト]

 寝ている時に見た夢は記憶に残りにくいものですが、こうしたことを引き起こす神経細胞のシステムが、脳の中にある可能性を名古屋大学の研究チームがマウスを使った実験で明らかにしました。
 名古屋大学の山中章弘教授(神経科学)らの研究チームは、脳の中で睡眠や食欲の調整をしている部分にだけ存在している、MCH神経細胞という特殊な神経細胞の働きをマウスを使って調べました。
 その結果、MCH神経細胞の一部が浅い眠りであるレム睡眠になると活発に働き、その結果として記憶をつかさどる部分の活動を抑えることがわかったということです。
 研究チームでは、MCH神経細胞を人為的に活性化させると、記憶力が低下することも確認できたとしており、この働きによってレム睡眠の間に見た夢が記憶に残りにくいのではないかとしています。
 MCH細胞は人間の脳にもあり、脳の視床下部に集まっています。人為的に働かせる手段がわかれば、つらい記憶が何度もよみがえる心的外傷後ストレス障害(PTSD)の治療に応用できる可能性があると、研究チームはみています。
 山中教授は、「夢が記憶に残りにくくする神経細胞のシステムが脳の中にある可能性があり、夢と現実が混同しないよう備わっているのではないか」と話しています。
 研究成果は、19日付のアメリカの科学誌「サイエンス」(電子版)に発表しました。

 2019年9月20日(金)

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