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■乳房再建治療の中断、3000人を超える 人工乳房の自主回収の影響 [健康ダイジェスト]



 乳がん患者の乳房再建で使う人工乳房が特殊な血液がんを発症するリスクがあるとして自主回収になった影響で、代替品がなく、予定していた手術が取りやめになり、治療の中断を余儀なくされた患者が3000人超いることが、関係学会の緊急調査で明らかになりました。自主回収が始まり間もなく2カ月たちますが、混乱が続いています。
 日本乳房オンコプラスティックサージャリー学会が8月上旬、人工乳房による再建手術を行う全603医療機関を調査。回答があった414カ所で、乳房再建のため、胸の皮膚を伸ばす拡張器を挿入中の患者が3493人いました。学会は、この9割以上が人工乳房による再建手術を予定していた患者とみています。
 3493人のうち、172人が拡張器から人工乳房への入れ替えなど緊急の手術が必要と報告されました。拡張器が挿入されていることで、磁気共鳴画像(MRI)検査や追加のがん治療が受けられないケースなどです。
 アメリカの食品医薬品局(FDA)が7月24日、人工乳房の挿入後に特殊な血液がんを発症した人が世界で573人おり、33人死亡していたと発表し、発症リスクが高い製品「ゲル充填人工乳房」の自主回収をアイルランドの製薬大手アラガンに要請しました。アラガンは8月末、日本で緊急の入れ替えが必要な患者に限り、別製品の先行受注を始めました。10月中旬から本格販売を始めます。
 ただ、この別製品は2013年に公的医療保険の適用になったものの、破損しやすいなどの問題があり、昨年、販売中止になりました。治療を中断した患者は、再販売されるアラガン社の別製品を使う、自分の脂肪などで乳房をつくる「自家再建」に変更する、他社製品の保険適用を待つなどの選択を迫られています。

 2019年9月22日(日)
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