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■遺伝性の乳がん、診療や検査に医療保険適用へ 厚労省 [健康ダイジェスト]

 厚生労働省は、「遺伝性乳がん卵巣がん症候群(HBOC)」の診療に公的医療保険を適用します。中央社会保険医療協議会(厚生労働相の諮問機関)で議論を進め、HBOCを健康保険法などで定める「疾病」に該当するとみなす方向です。2020年度中の適用を目指します。がんを発症した人への診療や検査が対象となります。
 HBOCの人は、乳がんにかかる確率が41~90%と通常の6~12倍といわれます。年間で約9万人が乳がんと診断されるうち、明らかに遺伝性といえるのは5000人程度です。がんができていない乳房を切除すれば、乳がんのリスクが9割減ります。卵巣と卵管を切除すると、卵巣がんのリスクを9割減らせ、生存率も上がります。
 遺伝子検査や予防手術は高額で、遺伝子検査は約20万円かかります。手術だと卵巣と卵管で70万~80万円、片方の乳房で50万円以上かかります。公的医療保険が適用されれば、自己負担は原則3割になります。自己負担が一定額を超える場合、申請すれば超過分が戻ってくる高額療養費制度を使えるようになります。
 また、厚労省はHBOCになり治療した患者を対象に、将来の再発を防ぐ治療にも、公的医療保険を適用する方針です。がんになった後の検査で、遺伝性であると判明した人の検査費用も、一部を保険で賄います。
 HBOCは再発の恐れがあるものの、適切な治療をすればリスクを下げられることが科学的にわかってきたため、公的に支援します。
 一方、まだ発症していない人が予防手術をしたり、遺伝子検査をしたりする場合の保険適用は見送ります。
 厚労省の関係者は、「有効性や安全性に関する科学的根拠を集めている段階だ。国内の知見が十分得られれば、保険適用の是非を考えられる」とし、引き続き検討していきます。

 2019年11月6日(水)

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DanielOxype

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by DanielOxype (2019-11-06 22:26) 

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