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■国内医薬品市場、7〜9月期は8・9%増加 売り上げトップはキイトルーダ [健康ダイジェスト]

 アメリカの医薬サービス・調査会社のIQVIA(アイキューヴィア)は7日、2019年7~9月期の国内医療用医薬品市場が前年同期比8・9%増の2兆6709億3700万円になったと発表しました。四半期ベースで5%を超える成長となったのは、2016年1~3月期以来、3年半ぶり。
 市場の内訳をみると、「病院」(100床以上)が1兆2213億3000万円(前年同期比10・5%増)、「開業医」(100床未満)が5341億7200万円(同9・9%増)、「薬局その他」が9154億3500万円(同6・3%増)。3市場すべてで成長率が5%を超えたのは、2015年4~6月期以来。消費増税に伴う薬価改定を10月に控えていたことも、高成長の要因となったようです。
 製品別売上高では、アメリカのメルクのがん免疫薬「キイトルーダ」が4~6月期に続いて首位となり、好調を維持しました。   
 キイトルーダの売上高は373億円。免疫のブレーキを外してがんを攻撃させる薬で、国内ではMSDが製造・販売しています。肺がん治療で最初に使う薬として承認を取得し、2018年12月の適応拡大で、より多くの患者に投与できるようになったことが、拡販につながりました。
 2位は中外製薬のがん治療薬「アバスチン」で321億円。3位は小野薬品工業などのがん免疫薬「オプジーボ」の270億円で、1~3位までをがん治療薬が占めました。
 4位にはアメリカのファイザーの疼痛(とうつう)治療薬「リリカ」が252億円で続きました。
 7位に入ったイギリスのアストラゼネカの肺がん治療薬「タグリッソ」の伸びが大きく、売上高は224億円でした。タグリッソはがんの増殖にかかわる「EGFR」遺伝子が変異した患者が飲む錠剤として、2016年に承認。2018年8月に適応拡大が承認され、1回目の治療から使えるようになったことが影響したとみられます。

 2019年11月9日(土)

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