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■関節炎で骨を不必要に破壊する「悪玉破骨細胞」を発見 大阪大 [健康ダイジェスト]

 関節炎で骨を不必要に破壊する「悪玉破骨細胞」を発見したと、大阪大学の石井優教授(免疫細胞生物学)らの研究チームが発表しました。関節リウマチの新しい治療法の開発につながる可能性があるとしています。
 論文が19日、イギリスの科学誌「ネイチャー・イミュノロジー」に掲載されました。
 骨を破壊する「破骨細胞」には、傷付いた古い骨を壊し、その後骨芽細胞による骨新生を促すことで、骨を健康に保つ役割があります。これまでは、破骨細胞は1種類しかなく、異常に活発になると骨を壊しすぎて、関節炎などが起きると考えられてきました。
 研究チームが関節炎のマウスの細胞を詳しく調べたところ、破骨細胞には「善玉」と、体のどこかの炎症から生じる「悪玉」の2種類があり、悪玉の破骨細胞が不必要に骨を破壊していることが判明しました。
 悪玉の破骨細胞ができるのに必要なタンパク質の働きを薬で抑えると、関節炎の症状が改善しました。人間の関節リウマチ患者の細胞を使った実験でも、同様の結果が得られたといいます。
 溝口史高・東京医科歯科大学医学部内講師( 膠原<こうげん> 病・リウマチ内科学)は、「さらに研究が進んで、人間に対する効果が詳しく確認できれば、創薬につながる可能性がある」と話しています。

 2019年11月19日(火)

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