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■妊婦の匿名での内密出産受け入れへ 熊本県の慈恵病院 [健康ダイジェスト]

 望まない妊娠をした人などが自宅などで子供を産む孤立出産の危険を回避するため、熊本市の病院が、やむを得ない場合に限って妊婦の匿名での内密出産を受け入れる方針を固めたことを明らかにしました。
 親が育てられない乳幼児を匿名でも受け入れる施設「こうのとりのゆりかご」(赤ちゃんポスト)を運営する熊本市西区の慈恵病院は、ドイツで行われている匿名での出産を病院で受け入れ、子供が成長した後に親を知ることができる「内密出産制度」の導入に向けて市と協議を重ねてきました。
 しかし、折り合いが付かず実現の見通しが立たないことから、自宅などでの孤立出産の危険を回避するため、独自に妊婦の匿名での内密出産を受け入れる方針を固めたということです。
 慈恵病院によりますと、望まない妊娠や経済的な事情など病院がやむを得ないと判断した場合に限って、妊婦が病院内の「新生児相談室」の室長にのみ身元を明かした上で出産を認めることにしてしています。
 その後、親が子供を引き取らない場合は、子供が一定の年齢に達して希望すれば、新生児相談室が保管する親の身元が書かれた書類を開示する方針だということです。
 慈恵病院の蓮田健副院長は、「赤ちゃんの殺人や遺棄が全国であり、匿名出産の受け入れを拒めば赤ちゃんの危険につながる恐れがある。ただ、あくまでもやむを得ないと判断した場合のみとし、母親と相談を重ねる中で、できるだけ通常の実名での出産を促したい」としています。
 熊本地方法務局はこれまでに、内密出産が「現行法の解釈で可能」との見解を示しています。

 2019年12月8日(日)

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