■患者希望の人工透析中止も許容 透析医学会が提言案を公表 [健康ダイジェスト]
東京都の公立福生病院で2018年、人工透析をやめると申し出た腎臓病の女性が中止後に死亡した問題で、日本透析医学会(理事長、中元秀友埼玉医大教授)は20日、末期がんなど終末期(人生の最終段階)にある患者ではなくても、一定の条件を満たせば申し出を受けた透析中止は許容されるなどとした提言案をホームページ上で公表しました。
今月26日までメールでの意見を受け付けるほか、2月16日に東京都文京区の東京医科歯科大で公聴会を開催。同学会は3月末までに取りまとめたいとしています。
提言案は「最終的な意思決定は患者の基本的権利」と明記。透析を続けさせる努力をした上で、患者と家族、医療者が合意すれば「透析を見合わせることも許容されるであろう」としました。
中止すればつらい症状が起き、透析の再開も希望できるもののすぐにできなかったり、死亡したりする恐れがあることを説明すべきだと指摘。患者と家族から中止の確認書を取得するとしました。中止決定後も、受診時には患者に透析の必要性を引き続いて説明するよう求めています。
透析医学会は「提言をどのように使用するかは各施設の判断にゆだねる」としています。
公立福生病院では2018年8月、人工透析中だった腎臓病の女性からの要望で医師が治療を中止し、女性は1週間後に死亡しました。女性の夫と次男は2019年10月、女性が透析再開を訴えたのに聞き入れなかったとして、病院側に損害賠償を求めて東京地裁に提訴しました。
病院を立ち入り検査した東京都も2019年4月、患者への説明記録が十分残っていなかったとして文書指導しました。
2020年1月21日(火)
今月26日までメールでの意見を受け付けるほか、2月16日に東京都文京区の東京医科歯科大で公聴会を開催。同学会は3月末までに取りまとめたいとしています。
提言案は「最終的な意思決定は患者の基本的権利」と明記。透析を続けさせる努力をした上で、患者と家族、医療者が合意すれば「透析を見合わせることも許容されるであろう」としました。
中止すればつらい症状が起き、透析の再開も希望できるもののすぐにできなかったり、死亡したりする恐れがあることを説明すべきだと指摘。患者と家族から中止の確認書を取得するとしました。中止決定後も、受診時には患者に透析の必要性を引き続いて説明するよう求めています。
透析医学会は「提言をどのように使用するかは各施設の判断にゆだねる」としています。
公立福生病院では2018年8月、人工透析中だった腎臓病の女性からの要望で医師が治療を中止し、女性は1週間後に死亡しました。女性の夫と次男は2019年10月、女性が透析再開を訴えたのに聞き入れなかったとして、病院側に損害賠償を求めて東京地裁に提訴しました。
病院を立ち入り検査した東京都も2019年4月、患者への説明記録が十分残っていなかったとして文書指導しました。
2020年1月21日(火)
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