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■新型コロナウイルスはSARSほど致命的でない WHOが中国提供データを分析 [健康ダイジェスト]

 世界保健機関(WHO)のテドロス事務局長は新型コロナウイルスの感染者について、中国から提供されたデータを分析した結果、致死率は約2%で「SARSやMERSほど致命的ではないとみられる」と述べて、致死率は比較的低いという見方を示しました。
 WHOのテドロス事務局長は17日、スイスのジュネーブで記者会見し、中国から患者4万4000人分のデータが提供されたことを明らかにしました。
 データの分析によると新型コロナウイルスの感染者の致死率は約2%で、テドロス事務局長は「SARSやMERSなどほかのコロナウイルスに比べて致命的ではない。80%以上の患者が軽症で回復している」と述べ、致死率は比較的低いという見方を示しました。
 2003年に中国やアジア各地を中心に広がったSARSは、致死率がおよそ9・6%でした。
 一方で、約14%の患者に肺炎や息切れなど深刻な病状がみられ、約5%の患者は呼吸困難や多臓器不全など命にかかわる病状になるとしています。
 テドロス事務局長は中国での新たな感染者数が減っていると指摘しながらも「この減少傾向が続くかどうか、判断するのはまだ早すぎる」と述べ、あらゆる可能性を念頭に対策を続けることが必要だと訴えました。
 WHOが新型コロナウイルスに感染した際の致死率が約2%だという見解を示したことについて、感染症に詳しい東北医科薬科大学の賀来満夫特任教授は、「死亡した人の数がほかの地域に比べて多い湖北省のデータが多く含まれているので、ほかの地域での致死率はもう少し低い可能性がある。日本でもこの致死率になるわけではないと考えている」と指摘しています。
 WHOがまとめた2月17日までのデータでは、中国本土以外で死亡した人は日本、フィリピン、香港、台湾、フランスでそれぞれ1人ずつの合わせて5人で、中国本土以外での致死率は約0・6%となっています。
 賀来特任教授は、こうした中国本土以外のデータや、湖北省以外の中国本土のデータも見ながら冷静に判断していく必要性があるとしています。

 2020年2月18日(火)

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