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■クルーズ船の乗客では初、日本人男女2人が死亡 下船し医療機関に入院中 [健康ダイジェスト]

 新型コロナウイルスの集団感染が確認されたクルーズ船の乗客で、日本人の80歳代の男女2人が20日、死亡しました。クルーズ船の乗客乗員で新型コロナウイルスの感染者が死亡したのは、初めてです。
 横浜港に停泊しているクルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」では、これまでに乗客乗員合わせて621人の感染が確認され、このうち28人が重症になっていました。
 感染が確認された人は医療機関に入院し治療を受けていましたが、いずれも日本人の乗客で、神奈川県に住む87歳の男性と東京都に住む84歳の女性の合わせて2人が死亡しました。
 このうち神奈川県の87歳の男性は、2月10日に発熱があり、翌日には呼吸も苦しくなったため船を下りて医療機関に入院しました。15日には呼吸状態が悪化して人工呼吸器を装着しましたが、19日、血圧が低下し呼吸状態も悪化し、20日死亡が確認されました。男性の死因は新型コロナウイルスによる感染症で、気管支ぜんそくなどの基礎疾患があったということです。
 厚生労働省によりますと、新型コロナウイルスによる感染症が死亡の原因となったのは初めてだということです。
 また84歳の女性は2月5日ごろには発熱の症状があり、その後、12日に船を下りて入院し、息切れと食欲不振があったため酸素投与や抗菌薬の投与が始まりました。
 しかし呼吸状態が悪化し14日には酸素マスクを付けるようになりましたが、症状が改善せず、20日死亡が確認されました。女性の死因は肺炎で、基礎疾患はなかったということです。
 厚労省は2人の発症時期などから、ウイルスに感染したのは客室での待機を求めた2月5日より前だった可能性が高いとみて、感染の経緯を調べています。
 新型コロナウイルスに感染し国内で死亡した人は、神奈川県の80歳代の女性を含めて3人となります。
 20日に死亡が確認された84歳の女性は、発熱や下痢の症状があり、2月6日には船内で医師の診察を受けていましたが、搬送されたのは12日になってからでした。
 これについて厚生労働省は、「医療機関への搬送は昼夜問わず、優先順位を付けて行っていて、判断が不適切だったとは考えていない」としています。
 クルーズ船で新型コロナウイルスに感染した乗客2人が死亡したことについて、感染症に詳しい東京医科大学の濱田篤郎教授は「新型コロナウイルスは、高齢者や持病のある人たちが重症化しやすいとされていて、亡くなった2人にも高齢であることや持病の影響があったのではないかと考えられる」と話しています。
 その上で、「特に高齢者の方は、できれば満員電車など人混みを避けたほうがよい。どうしても出なければならない時は、手洗いの徹底やマスクをつけるなどの対策を行うことが重要だ。風邪の症状が2日間続いた場合は、主治医に電話するか、保健所のコールセンターに連絡してほしい。今後、感染者が増えれば重症化する人も増えるので、適切な治療ができるよう医療体制の整備を早急に進めることが必要だ」と話しています。

 2020年2月20日(木)

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