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■中国の武漢市、都市封鎖を解除 2カ月半ぶり市民が市外に移動 [健康ダイジェスト]

 新型コロナウイルスのパンデミック(世界的な大流行)が始まった中国の湖北省武漢市で8日、2カ月半にわたった都市封鎖(ロックダウン)が解除されました。
 武漢市民が市外に出られるのは、1月23日以来。所有するスマートホンのアプリに緑色のコードが表示されている人は、公共交通機関を利用でき、市外にも移動できます。
 医療品や日用品の製造にかかわっている人は、仕事の再開が認められます。国内外のサプライチェーンに影響のある産業も、再始動します。
 市外に通じる高速鉄道や高速道路などの利用も、再開されました。航空会社も運航を始め、8日には約200便が1万人近くを市外へと運ぶ予定。
 しかし、一部の交通規制は継続され、学校も通知があるまで閉校が続けられます。
 中国の保健当局である国家衛生健康委員会は7日、新型コロナウイルスによる死者が初めてゼロになったと発表。その後、武漢市の封鎖が解除されました。
 人口約1100万人の武漢市では、新型コロナウイルスの感染拡大対策のため、前例のない厳しい移動制限や商店の閉鎖などが命じられていました。
 中国当局は、こうした措置が同国の感染率を低下させていると評価しています。
 武漢市は3月に、新たな感染者が1週間出なかったと発表し、ショッピングモールの営業再開を認めました。感染者が少ない住宅地の一部住民には、2時間の外出を許可していました。
 武漢市民の間では封鎖の解除で再び感染が広がらないか懸念する声もありますが、中国政府は、国内の感染は基本的に抑え込んだとしており、封鎖の解除を契機に経済の立て直しを加速させたい考えです。
 中国のほかの都市では、厳しい制限が続いています。6日に31人の新たな感染者が確認された北京市では、市外から訪れた人に隔離と検査を義務付けるなど、新たな措置を導入しました。
 中国では、新型コロナウイルスの感染者は8万1740人に上り、死者は3300人を超えています。
 国家衛生健康委員会は7日、新たに32人が死亡したと発表し、前日の39人より死者数は減りました。
 ただ、中国当局の発表の正確性を疑問視する声も上がっています。これを受け国営メディアは、同国の新型ウイルス対策と情報共有の詳細な時間的経過とするものを報じました。
 中国の湖北省武漢市の都市封鎖措置の解除について世界保健機関(WHO)のリントマイヤー報道官は7日、スイスの国連ヨーロッパ本部の定例記者会見で、「封鎖措置の解除は各国がそれぞれリスク評価に基づいて行うべきだ。包括的な助言はそぐわない」と述べ、それぞれの国が状況に応じて判断すべきだという考えを示しました。
 各国が取り入れている外出制限の措置については、WHOで危機対応を統括するライアン氏も6日の記者会見で、感染の拡大防止に効果があるという認識を示した上で、各国はすべての制限を一気に解除するのではなく段階的に様子を見ながら進めることが重要だという見解を示しています。

 2020年4月8日(水)

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