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■世界のCO2排出量、2020年は最大7%減も 温暖化防止には不十分 [健康ダイジェスト]

 新型コロナウイルスの感染拡大に伴う外出制限などの影響で、世界全体の二酸化炭素(CO2)の排出量が最大で17%減少したとイギリスなどの研究チームが発表しました。一方で、地球温暖化防止のためには十分な減少とはいえず、各国は経済を回復させる過程で排出量を増やさないための構造的な改革を進めるべきだと指摘しています。
 これはイギリスやアメリカの大学などの研究者で作る研究チームが日本時間の20日、発表しました。
 研究では、69の主要な排出国について、外出制限の度合いに応じて今年1月から4月の二酸化炭素の排出量を試算しました。
 その結果、1日当たりの排出量は昨年に比べ中国で23・9%、日本で26・3%、アメリカで31・6%最大で減り、世界全体では4月7日のピーク時に17%減少していたことがわかりました。
 これは、世界的に外出制限が広がり自動車からの二酸化炭素の排出が大きく減ったことが最大の要因だということです。
 一方、今年1年間の排出量は最大でも7%程度の減少にとどまる見込みで、国連が世界の平均気温の上昇を1・5度に抑えるために毎年必要だとしている削減目標にようやく届いた水準です。
 執筆者の1人で、イギリスのイーストアングリア大学のコリーヌ・ルケレ教授は、「コロナ後の経済政策においてどの程度気候変動を考慮するかで、今後、数十年間の排出量が決まる」とコメントし、各国は、経済を回復させる過程で、徒歩や自転車の利用を促進したり在宅勤務を奨励したりするなど、排出量を増やさないための改革を進めるべきだと指摘しています。

 2020年5月20日(水)

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