■動物から人への新型コロナウイルス感染初確認か オランダのミンク養殖場

　オランダのミンク養殖場で従業員らがミンクから新型コロナウイルスに感染したとみられる事例について、世界保健機関（ＷＨＯ）は26日、動物から人への新型ウイルス感染として知られる初事例である可能性を指摘しました。
　ＷＨＯは、新型ウイルスがミンクから人に感染したとみられる３件の事例を調査しているオランダの研究員らと緊密にやりとりしていたことを明かし、「動物から人への感染として知られている初めての事例だろう」としながらも、「動物やペットが新型ウイルスを広める可能性について、現在もさらなる情報を収集し調査している」と述べました。
　オランダのカローラ・スハウテン農業・自然・食品品質相は25日、ミンク養殖場で２人目の従業員が感染したとみられると発表。ただし感染の拡大リスクは最小限にとどまっていると、同相は強調しました。
　オランダでは、毛皮用として飼育されているミンクの畜産を禁止する法律が2013年に成立しており、現在残っている155の畜産場は2023年までに廃業する決まりとなっています。

　２０２０年５月２７日（水）

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