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■アメリカで死者10万人超え、世界全体の3割を占める 新型コロナウイルス [健康ダイジェスト]

 アメリカのジョンズ・ホプキンス大学の日本時間28日午前7時時点の集計によりますと、新型コロナウイルスの感染が確認された人は世界全体で565万1806人、亡くなった人は35万3246人となっています。
 このうち感染者が最も多いのはアメリカで169万4599人、次いでブラジルが39万1222人、ロシアが37万680人、イギリスが26万8616人、スペインが23万6259人、イタリアが23万1139人となっています。
 一方、亡くなった人が最も多いのもアメリカで10万47人、次いでイギリスが3万7542人、イタリアが3万3072人、フランスが2万8599人、スペインが2万7117人、ブラジルが2万4512人となっています。
 一方、アメリカでは、日本時間26日午前7時の時点で、新型コロナウイルスに感染して死亡した人が10万人を超えました。世界全体の死者数のおよそ3割が、アメリカに集中しています。
 一時は2000人前後だった1日当たりの死者数は、ここ数日は500人前後に減っていますが、ジョンズ・ホプキンス・メディカル・センターのパナギス・ガリアツァトス医師は、「感染は今も収まっていない。再び増加しても不思議ではない」と述べ、マスクをするなど予防対策を取り続けなければ、死者の増加ペースが再び上昇する恐れがあると指摘しました。
 また、アメリカの民間の調査団体によりますと、5月26日の時点で、全土の40州と首都ワシントンの人口10万人当たりの死者数は、白人が22人、アジア系が24人、ヒスパニック系が24人であるのに対し、黒人が54人と、ほかの人種と比べて黒人の死亡率が2倍以上になっています。
 また、感染が最も深刻なニューヨーク市が発表した調査によりますと、人口10万人当たりの死者数は、アジア系が100人、白人が106人なのに対し、黒人は214人、ヒスパニック系は225人と黒人やヒスパニック系の死亡率が白人の2倍に上っています。
 この背景について、人種問題の専門家は「外に出て働く人が多く、その結果、高いリスクにさらされている」と述べ、スーパーの店員や宅配業者など、人々の生活を支える上で欠かせないいわゆるエッセンシャル・ワーカーと呼ばれる人たちが多いことが原因の1つだと分析しています。
 また、医療保険に加入していない人の割合も高いといわれ、治療を受けづらいことや、糖尿病や心疾患などの病気の人も比較的多く、重症化しやすいという指摘もあります。さらに、白人と比べて平均所得が低いことも関係しているとみられています。
 黒人の間では、すでに感染した人の割合が高いこともわかりつつあります。
 ニューヨーク市で新型コロナウイルスの抗体検査を行ったところ、抗体が検出されたのは、市全体では19・9%だったのに対し、平均所得の低い人が多く住む地域では27%に上りました。
 とりわけ住民の9割以上が黒人とヒスパニック系である市北部、ブロンクスのモリサニアでは43%の人から、市の南部、ブルックリンのブラウンズビルでは41%の人から抗体が検出され、過去に感染していたことがわかったということです。
 検査の結果について、ニューヨーク州のクオモ知事は、5月20日の記者会見で「低所得者向けの公営住宅に住む人は、人との距離を取るのが難しい」と述べ、人との距離がとれない狭い場所で生活していることが、感染が広がっている原因だという見方を示しました。
 人種の違いによる格差は、アメリカ社会で長年、大きな課題となってきましたが、新型コロナウイルスへの感染を巡っては、人種間の格差が改めて浮き彫りになっています。

 2020年5月28日(木)

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