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■インドの新型コロナウイルス感染者、累計400万人超え 世界で3カ国目 [健康ダイジェスト]

 世界各国当局の発表に基づき日本時間5日午後8時にまとめた統計によると、世界の新型コロナウイルスによる死者数は87万5703人に増加しました。
 中国で昨年12月末に新型コロナウイルスが最初に発生して以降、これまでに196の国・地域で少なくとも2667万1700人の感染が確認され、少なくとも1749万6300人が回復しました。
 4日には、世界全体で新たに5693人の死亡と30万5583人の新規感染が発表されました。死者の増加幅が最も大きいのはインドの1089人、次いでアメリカの998人、ブラジルの888人となっています。
 最も被害が大きいアメリカでは、これまでに18万7777人が死亡、620万2053人が感染し、少なくとも228万3454人が回復しました。
 次いで被害が大きいブラジルでは、死者数は12万5502人、感染者数は409万1801人。以降はインド(死者6万9561人、感染者402万3179人)、メキシコ(死者6万6851人、感染者62万3090人)、イギリス(死者4万1537人、感染者34万2351人)となっています。
 人口10万人当たりの死者数が最も多いのはペルーの90人、次いでベルギー85人、スペイン63人、英国61人、チリ60人となっています。
 香港とマカオを除く中国本土で発表された死者数は4634人、感染者数は8万5112人、回復者数は8万284人。
 地域別の死者数は、中南米・カリブ海諸国が28万7711人(感染770万4484人)、ヨーロッパが21万7802人(感染414万3485人)、アメリカ・カナダが19万6957人(感染633万2878人)、アジアが10万3913人(感染561万9770人)、中東が3万7660人(感染155万5795人)、アフリカが3万865人(感染128万5491人)、オセアニアが795人(感染2万9799人)。
 インドの保健家族福祉省は5日、同国の新型コロナウイルスへの感染者が累計402万3179人になったと発表しました。感染者が400万人を超えたのはアメリカ、ブラジルに次いで3カ国目になります。同日の新規感染者は約8万6000人で、足元の伸びは世界最大となっています。
 インドでは感染拡大ペースが加速しており、感染者が最初に100万人を超えるまでには半年ほどかかった一方、300万人から400万人へは13日で急増しました。5日時点の死者数は、6万9561人に上ります。
 感染拡大の背景には、地方都市での増加があります。首都ニューデリーの感染者は累計約18万人で伸びが鈍化したものの、南東部アーンドラプラデーシュ州が約47万人、南部タミルナド州が約45万人、南部カルナタカ州が約37万人に増えました。都市よりも地方の新規感染が深刻です。
 インドは3月下旬から新型コロナウイルス対策として全土封鎖を始めたものの、6月になると感染拡大に歯止めが掛からないにもかかわらず、経済活動を再開。人の移動に加え、飲食店の営業再開や工場の再稼働などによって感染が拡大しています。地方は都市よりも医療体制が弱いため、足元の感染が勢いづく一因になりました。インドの感染者は、4日時点で世界2位の409万人のブラジルを近く追い越す公算が大きくなっています。
 新型コロナウイルスの感染拡大が止まらない中、インドの実質成長率は4~6月期にマイナス23・9%と過去最悪に落ち込みました。世界の主要国の中でもマイナス幅が大きく、インド経済は感染が落ち着く時期がみえず、停滞が長引くとの見方が増えています。

 2020年9月6日(日)

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