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■中国・蘭州市の製薬工場から「ブルセラ症」細菌流出 周辺住民ら3000人感染 [健康ダイジェスト]

 中国西部の甘粛省蘭州市の製薬工場で昨年夏、動物向けの「ブルセラ症」ワクチンの製造過程で細菌が漏れる事故があり、周辺住民ら3000人以上が感染していたことが明らかになりました。蘭州市の衛生当局が15日、発表しました。感染者数について、当局はこれまで203人と説明していました。
 発表などによると、事故が起きたのは動物用ワクチンを製造する「中牧蘭州生物薬工場」。昨年7~8月、工場内で使用期限切れの消毒剤を使っていたため、滅菌が不十分なままブルセラ症の原因細菌が混じった空気が排出され、工場周辺に漏れました。
 工場従業員のほか、近くの家畜研究所や周辺住民ら延べ約2万2000人を検査したところ、9月14日までに3245人の感染が確認されたとしています。
 ブルセラ症は家畜に多い感染症で、人にも感染します。感染すると発熱などを起こし、死に至ることもあります。当局は、感染者の健康状態については明らかにしていません。
 蘭州市当局などは昨年12月に事故の発生を発表した際、確認できた感染者は203人とし、「排気量や風向きなどから、大量の感染者は発生しない」と説明していました。
 だが、中国誌「財新」が9月11日、「今年2月末までに、これまでの当局発表より十数倍多い3000人以上の感染者が確認されていた」などと報道。当局の15日の発表は同誌の記事を追認する内容で、報道を受けて急きょ発表したとみられます。

 2020年9月17日(木)

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