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■イベルメクチン、新型コロナウイルス治療薬への承認目指し治験へ 北里大病院 [健康ダイジェスト]

 2015年にノーベル医学・生理学賞を受賞した大村智さんが発見した物質をもとに開発された、感染症の薬「イベルメクチン」について、新型コロナウイルス感染症の新たな治療薬として国の承認を目指す治験を近く始めると、北里大学病院が発表しました。
 イベルメクチンは、北里大学の大村智特別栄誉教授が発見した物質をもとに開発された、寄生虫が引き起こす感染症の特効薬で、北里大学病院は17日、患者に投与して新型コロナウイルス感染症の新たな治療薬としての承認を目指す医師主導の治験を近く、複数の病院で始めると発表しました。
 治験は、新型コロナウイルスに感染して軽症から中等症となった20歳以上の患者240人を、薬を投与するグループと偽の薬を投与するグループに分け、ウイルスが検出されなくなるまでの期間や症状の変化などを比較する計画で、来年3月末までかけて有効性や安全性を確認することにしています。
 このイベルメクチンを巡っては、死亡率を下げる効果があるとする研究がアメリカのユタ大学などから出されましたが、この際に患者のデータを提供したアメリカのデータ分析会社のサージスフィアがかかわった別の研究でデータが検証できないという問題が発覚し、影響が懸念されていました。
 北里大学の設置者である学校法人北里研究所は、「細胞を使った実験では新型コロナウイルスの増殖を抑える効果が見られている。治験を通じて安全性と有効性を厳しく検証し、承認を目指したい」と話しています。
 イベルメクチンは、アフリカなどで寄生虫による感染症の撲滅に効果を上げています。これまでに数十億人規模で投与され、深刻な副作用の報告はありません。

 2020年9月18日(金)

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