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■WHO、ワクチン開発前に新型コロナで死者200万人の可能性も イスラエル、外出制限さらに厳しく [健康ダイジェスト]

 世界保健機関(WHO)は25日、ワクチンが開発されるまでに、新型コロナウイルスで亡くなる人の数は世界で200万人に達する可能性があるとし、対策を一層強化するよう訴えました。
 WHOで緊急事態対応を統括するマイケル・ライアン氏は、スイスのジュネーブで開いた定例の記者会見で、「ワクチンが開発されるまでに後9カ月はかかることを考えると、死者が200万人に達することもあり得る」と述べ、現在、100万人に近付いている死者の数がさらに倍に増える可能性があると指摘しました。
 その上でライアン氏は、「感染者の検査、追跡、治療、さらに人との間に距離をとることなどすべての対策を講じなければならない」と述べ、犠牲者を減らすために対策を一層強化する必要があると訴えました。
 また、新型コロナウイルス対応の技術責任者を務めるマリア・バンケルコフ氏は、「ヨーロッパの多くの国で重症化して入院したり、集中治療室に入ったりする人が増えていることを懸念している」と述べ、医療機関の負担が増えていることに警戒感を示しました。
 一方、新型コロナウイルスの感染の再拡大に歯止めがかからず、2度目の外出制限が出されている中東のイスラエルでは、25日からは宗教施設の閉鎖も含め、さらに厳しい制限が始まりました。
 イスラエルでは、春先にはいったん感染拡大を抑え込んだものの、経済活動や学校の再開に伴って感染が再び拡大し、9月18日に再び全土での外出制限を導入しました。
 しかしながら、その後も状況は改善されず、1日の新たな感染者数がおよそ7000人にまで増えていることから、政府は25日午後からさらに厳しい外出制限を導入しました。
 新たな制限では、必要最低限の仕事以外は外出が認められなくなったほか、ユダヤ教の礼拝所のシナゴーグについても、9月下旬の宗教上最も神聖な日の「ヨム・キプール」を除いて、閉鎖されることになりました。
 外出制限の強化に伴い、警察は各地に数千人の警察官を配置して、市民が不必要な外出をしていないか確かめる検問を行っています。
 ベンヤミン・ネタニヤフ首相は24日の会見で、「国家的な非常事態で、長期にわたる戦争だ。我々が正しく行動すれば嵐は過ぎ去り、再び強く復活できる」などと、国民の結束を呼び掛けました。
 しかし、国民の間では政府の感染対策に対する不満も広がっており、今回、外出制限の一環として政府に対する抗議活動も規制される見通しであることから、一層反発が広がることも予想されます。

 2020年9月26日(土)

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