■新型コロナから回復した人の血液成分を患者に投与する臨床研究を承認 国際医療研究センター [健康ダイジェスト]
新型コロナウイルス感染症の患者に対して、すでに回復した人の血液の成分を投与する「回復者血しょう治療」について、国立国際医療研究センターが進めている臨床研究での実際の患者への投与が、内部の倫理委員会で承認されたことがわかりました。
「回復者血しょう治療」は、回復した人の血液から抗体が含まれた「血しょう」と呼ばれる成分を取り出し、別の新型コロナウイルス感染症の患者に投与するもので、各国で研究が進んでいてアメリカでは緊急の使用が許可されています。
国内では国立国際医療研究センターが研究を進めており、これまでに回復した人60人分の「血しょう」が集まっているということです。
センターによりますと、9月15日に内部の倫理委員会で、実際の患者への投与が正式に承認されたということです。厚生労働省も17日に受理したといいます。
臨床研究では、酸素の吸入が必要な中等症の患者56人に、別の感染症のリスクなどがないことを確認した「血しょう」を投与し、安全性や効果を調べるということです。
研究を担当する国立国際医療研究センターの忽那賢志(くつなさとし)医師は、「特効薬がない中、治療法の1つとして有効性と安全性を確認する意味は大きい。今後の流行状況にもよるが、なるべく早く研究を進め、慎重に効果を検証したい。血しょうを提供していただいた方々の思いをかなえられるように効果が証明されればいいと思う」と話しています。
2020年9月26日(土)
「回復者血しょう治療」は、回復した人の血液から抗体が含まれた「血しょう」と呼ばれる成分を取り出し、別の新型コロナウイルス感染症の患者に投与するもので、各国で研究が進んでいてアメリカでは緊急の使用が許可されています。
国内では国立国際医療研究センターが研究を進めており、これまでに回復した人60人分の「血しょう」が集まっているということです。
センターによりますと、9月15日に内部の倫理委員会で、実際の患者への投与が正式に承認されたということです。厚生労働省も17日に受理したといいます。
臨床研究では、酸素の吸入が必要な中等症の患者56人に、別の感染症のリスクなどがないことを確認した「血しょう」を投与し、安全性や効果を調べるということです。
研究を担当する国立国際医療研究センターの忽那賢志(くつなさとし)医師は、「特効薬がない中、治療法の1つとして有効性と安全性を確認する意味は大きい。今後の流行状況にもよるが、なるべく早く研究を進め、慎重に効果を検証したい。血しょうを提供していただいた方々の思いをかなえられるように効果が証明されればいいと思う」と話しています。
2020年9月26日(土)
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