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■新型コロナウイルス、世界全体の死者数100万人超える 1日当たり5000人前後で増加 [健康ダイジェスト]

 新型コロナウイルスに感染して亡くなった人は29日、世界全体の累計で100万人を超えました。1日当たりに亡くなる人の数は、今年4月以降、5000人前後で推移し、今のところ減少傾向はみられません。
 アメリカのジョンズ・ホプキンス大学のまとめによりますと、新型コロナウイルス感染症による死者数は、日本時間の29日午前10時の時点で、世界全体の累計で100万555人と、100万人を超えました。
 亡くなった人が多いのはアメリカが20万5031人、ブラジルが14万2058人、インドが9万5542人となっています。
 世界の死者数は20日間で10万人増えており、増加ペースは衰えていません。インドは1日当たりの死者数が1000人を上回り世界最多。ブラジルは7日移動平均で約700人前後で推移しています。累計死者数の3割以上を南アメリカが占めるなど、新興国で死者数の増加に歯止めがかかっていないのが現状です。
 一方、アメリカとヨーロッパでも、感染が再拡大する懸念が強まっています。アメリカの死者数は1日当たり750人前後と、1000人を超えていた直近のピーク、8月と比べると減少しました。ただ、足元の新規感染者数は再び増加に転じており、予断を許さない状況が続きます。欧州でも、死者数が増えています。北半球が冬を迎える中、感染予防策の徹底が求められます。
 世界保健機関(WHO)は、新型コロナウイルス感染症による死者は、世界で200万人に達することもあり得るとして、対策を一層、強化する必要があるとしています。
 感染症の世界的な大流行は、新型コロナウイルスの前にも繰り返し発生し多くの人が亡くなってきました。
 アメリカの疾病対策センター(CDC)によりますと、およそ半世紀前の1968年に起きた「香港風邪」と呼ばれるインフルエンザのパンデミックでは、世界で100万人が亡くなったと推計されています。
 また、1957年に起きた「アジア風邪」と呼ばれるインフルエンザのパンデミックでは、世界で110万人が亡くなったと推計されています。
 さらに、20世紀に最も大きな被害をもたらしたインフルエンザのパンデミックは、1918年から19年にかけて大流行した「スペイン風邪」で、世界で少なくとも5000万人が亡くなったと推計されています。
 このほか、WHOによりますと、14世紀に流行し「黒死病」とも呼ばれたペストでは、ヨーロッパで5000万人以上が亡くなったとされています。
 新型コロナウイルスで亡くなった人が世界全体の累計で、100万人を超えたことについて国連のアントニオ・グテーレス事務総長は、ビデオメッセージを発表し、「気が遠くなる数字だ」と述べた上で「ウイルスの感染拡大、失業、教育の破壊に終わりはみえていない」として世界的な影響は長期に及ぶという認識を示しました。
 さらに、「私達は失敗から学ばなければならない。責任ある指導力、科学、そして協力が大切だ。未来は私達が連帯できるかどうかにかかっている」と述べ、感染対策やワクチンの開発と普及それに途上国への支援などで国際協力が必要だと強調しています。

 2020年9月29日(火)

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