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■偽薬を投与されたブラジル人医師が死亡 コロナワクチン臨床試験に参加 [健康ダイジェスト]

 ブラジル政府は21日、開発中の新型コロナウイルスのワクチンの臨床試験(治験)に参加していた男性が死亡したと発表しました。
 政府は詳細を明らかにしていませんが、地元メディアは関係者の話として、男性は開発中のワクチンとは別の偽薬(プラセボ)を投与され、新型コロナウイルスに感染して死亡したと伝えています。
 ブラジルの保健規制局は21日、イギリスの製薬大手アストラゼネカとオックスフォード大学が共同で開発を進めている、新型コロナウイルスのワクチンの臨床試験で、参加していた男性1人が今月死亡したと発表しました。
 地元メディアなどによりますと、亡くなったのはリオデジャネイロの2病院で新型コロナウイルスの患者の治療に当たっていた28歳の医師で、今年7月から被験者として参加していましたが、9月に新型コロナウイルスに感染し、10月15日に亡くなったということです。
 また、地元紙「グロボ」は関係者の話として、男性には臨床試験の一環として、見た目は同じですが、開発中のワクチンではない偽薬が投与されたと伝えています。
 アストラゼネカは、「医療上の問題が起きた場合、規制当局などが評価を行うが、試験の継続が懸念される状況には至っていない」としています。
 オックスフォード大学も、臨床試験の安全性に問題はないとしているほか、ブラジル政府も臨床試験の継続を認める考えを示しています。
 ブラジルでは6月から、臨床試験に参加するボランティアを募集し、アストラゼネカなどの試験には5000人以上が参加したということです。
 このワクチンを巡っては、日本でも18歳以上の約250人を対象とした臨床試験が行われています。政府は、アストラゼネカとの間で、開発に成功した場合に1億2000万回分の供給を受けることで基本合意しています。

 2020年10月22日(木)

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