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■大型クルーズ船「飛鳥Ⅱ」、302日ぶり再開 静岡・清水港に11月入港 [健康ダイジェスト]

 11月2日、大型客船の「飛鳥Ⅱ」による船旅の提供が302日ぶりに再開されます。横浜港を出て、静岡県の清水港に11月4日に寄港し、横浜港に戻る3泊4日のクルーズです。
 飛鳥Ⅱは、昨年12月26日から今年1月5日にグアム・サイパンへのクルーズを終えた後、シンガポールで改装・改造工事に入りました。2月中に終えて日本に戻り、3月中に国内クルーズを何回かした後、世界一周クルーズに出る予定でした。
 その最中に「ダイヤモンド・プリンセス」で新型コロナウイルスの集団感染が起き、さらに海外籍の大型クルーズ船が複数の国で寄港を断られる事態も起きました。
 飛鳥Ⅱを所有する郵船クルーズは2月24日に役員らを集め、クルーズの一時休止を決めました。翌日には、3月出発の国内クルーズと、4月2日に横浜港を出発する世界一周クルーズの中止を発表しました。船内や各国の寄港地で感染が広がり、港で受け入れてもらえなければ大変なことになると考えたためです。
 国内でのクルーズ船運航は2月以降、全面的に中止されましたが、10月下旬からの再開が決まりました。
 クルーズ船運航に関しては9月、国が監修した感染症対策ガイドラインが策定されました。国内在住者が国内だけを巡る3泊4日程度の短期間ツアーに限定し、感染症対策の徹底を条件に再開が認められました。今のところ条件を満たすのは、飛鳥Ⅱを含む3社の3隻のみです。
 ガイドラインでは、乗客の乗船前2週間の検温と行動管理、船内でのマスク着用や座席減、間隔の確保、換気の徹底、感染疑い者が出た場合の船内隔離とイベントの中止などが求められています。
 11月からの運航再開に当たり、郵船クルーズは考えられる最高レベルの安全対策をとりました。まずは感染者を乗船させない防御策で、乗員は乗船前にPCR検査を2回以上受けます。乗客には、PCR検査や体調などに関する質問票の提出、検温に協力してもらい、基礎疾患を持つ人は感染リスクが高いため乗船を認めません。
 それでも、乗客の場合、検体を採取してから乗船するまでの約1週間に感染する恐れがあるため、大事になるのが船内での感染拡大の防止。
 飛鳥Ⅱの乗客定員は872人ですが、まずは400人くらいから始め、窓のない客室は使いません。船内には食堂の入り口など、乗客がよく通る約20カ所に非接触型の体温の検温器を設置し、こまめに検温してもらうことで、体調の異変の早期発見につなげます。感染疑い者には隔離スペースを確保します。
 乗員は、乗客との接し方によって3つのステータスに分け、乗客と接するクルー、そうしたクルーを指揮するクルー、そして乗客とは基本的に接しない船の運航要員です。ステータスごとに居住エリアを分け、当面は1人1室にするといいます。

 2020年10月22日(木)

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