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■アメリカのニューヨーク州とカリフォルニア州それぞれで新たな変異型ウイルスが拡大 監視態勢を強化 [健康ダイジェスト]

 新しい変異型とみられる新型コロナウイルスへの懸念が、アメリカで広がっています。アメリカの複数の研究チームによると、新しいタイプの変異型ウイルスはニューヨーク州とカリフォルニア州でそれぞれ確認され、新規感染者に占める割合が高まっているといいます。既存のワクチンの効果が低い可能性も指摘されており、アメリカ疾病対策センター(CDC)などが監視態勢を強化しています。
 アメリカのコロンビア大学医学大学院の研究チームは24日、新しい変異型ウイルスがニューヨーク市内で広がっていると報告しました。昨年11月に初めてニューヨーク市で発見され、2月半ば時点で新規感染の12%を占めているといいます。アメリカのカリフォルニア工科大学の研究チームも、同様の調査結果を報告しています。
 アメリカメディアによると、変異型ウイルスの感染者の平均年齢は、従来型ウイルスの感染者に比べて6歳程度高く、入院患者の比率が高いといいます。ニューヨーク市のマンハッタンやブルックリン、クイーンズなど都心部での症例が多くなっています。
 一方、カリフォルニア州では別のタイプの変異型ウイルスが広がっています。ワシントン・ポストによると、昨秋以降に同州で発見された変異型とみられるウイルスは州のほぼ全域に広がり、足元の新規感染の半数以上を占めるといいます。
 アメリカの研究者らはニューヨーク州とカリフォルニア州で広がる2種類のウイルスについてそれぞれ特異性を示し、「アメリカ型」の新しい変異ウイルスである可能性を主張しています。
 CDCは現時点で、両州で見付かったウイルスを変異型には指定していません。イギリスと南アフリカ、ブラジルで発見された3種類のウイルスについては、変異型として感染状況を追跡しています。ただ、CDCで遺伝子分析の責任者を務めるグレッグ・アームストロング氏は20日のオンライン会見で、「カリフォルニアで検出されたウイルスは従来のものより感染力が高い可能性がある」と言及しました。
 アメリカの新型コロナウイルスの新規感染者数は、1月初旬の1日約30万人をピークに減少に転じ、2月半ば以降は平均10万人を下回っています。カリフォルニア大学のチャールズ・チウ教授は、「変異ウイルスの感染は急増しているが、全体の新規感染者数が減少傾向にあるのは好ましい兆候だ」と話しています。
 アメリカメディアによると、イギリス型とみられる変異ウイルスの感染は全米45州で確認され、3月末までにアメリカで最も流行するウイルスになるとの見立てがあります。変異ウイルスは既存のワクチンの効果が低い可能性が指摘されており、ワシントン大学の研究チームは変異型の増加について「集団免疫の高まりへのウイルスの適応を反映している可能性がある」と報告しました。

 2021年2月26日(金)

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