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■モデルナのワクチン、生産量増を目指し設備投資 日本へのワクチン第1便が関西空港に到着 [健康ダイジェスト]

 アメリカのマサチューセッツ州に本社を置く製薬会社モデルナは、開発した新型コロナウイルスワクチンについて、これまで「7億回分から10億回分」としていた今年の供給量を「8億回分から10億回分」に増やすとする見通しを29日、明らかにしました。
 さらに、ワクチンの効果を維持するために、追加の接種が必要になるとみられることなどから、来年、最大で30億回分生産することを目指して設備投資を行い、アメリカやヨーロッパでの生産を増やすとしています。
 モデルナは、「接種から12カ月後に有効性が低下することを示す研究結果が出てきているほか、変異ウイルスが一度感染した人や接種を終えた人に感染するケースにも対応する必要があり、将来的に変異ウイルスに対応したワクチンの追加の接種が必要になる可能性がある」として、ワクチンの需要は引き続き、高い状態が続くとしています。
 このほか、2度から8度という冷蔵庫の温度で、現在は最長1カ月としているワクチンの保存期間は、最長3カ月まで延ばすことができることが新たなデータからわかったとして、扱いやすくなることから今後、より小規模な診療所などでも接種が容易になるとしています。
 一方、モデルナが開発し現在、承認申請中の新型コロナウイルスワクチンの日本国内への輸送が始まり、関西空港にワクチンを入れた6つの専用コンテナが到着しました。モデルナのワクチンが承認されれば、日本政府が東京都と大阪府に開設する大規模な接種会場などで使用する方向で調整しています。
 モデルナのワクチンを載せた航空機は日本時間の29日夜、ベルギーの空港を出発し、30日午前9時すぎ、関西空港に到着しました。
 この航空機は日本国内への輸送の第1便で、関係者が見守る中、ワクチンの入った保冷用の6つの専用コンテナが貨物室から降ろされました。
 5月も複数回輸送される予定だということで、承認されるまでの間、倉庫で保管されるということです。
 日本政府はモデルナのワクチンを今年9月までに5000万回分、人数にして2500万人分の供給を受ける契約を結んでいます。このうち2000万人分は、6月までに供給されることになっています。
 モデルナが開発したワクチンは、すでに国内で承認されたアメリカの製薬大手ファイザーのワクチンと同様に遺伝物質の「mRNA」が使われています。
 新型コロナウイルスの遺伝情報を体内に取り入れて、ウイルスの一部を作ることで免疫を獲得する新しいタイプのワクチンで、海外では、1回目の接種から28日後に2回目の接種を受けることになっています。臨床試験では、約94%の発症予防効果が確認されています。
 アメリカでは昨年12月に緊急使用の許可が出たほか、ヨーロッパ連合(EU)も今年1月に使用するための販売許可を出しました。
 モデルナによりますと、カナダやイスラエル、イギリス、スイス、シンガポール、カタール、台湾でも使用の許可などが出ているということです。

 2021年4月30日(金) 




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