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■ロシア、新型コロナ1日当たりの死者初めて1000人超に ワクチン接種率3割のみ [健康ダイジェスト]

 16日に発表されたロシアの新型コロナウイルスによる1日当たりの新たな感染者は3万3208人、死者は1002人と、ともにこれまでで最も多くなっています。死者数は5日連続で最多を更新していて、1000人を上回るのは初めてです。感染拡大は首都モスクワなど主要都市だけでなく、ロシア全土で深刻化しています。
 ロシア大統領府は、国民が新型コロナウイルスワクチンを接種していないことを非難しています。国民のワクチンへの不信感は強く、およそ31%しか接種を受けていません。直近の世論調査では、接種を全く望まない人の割合が50%を超える可能性が示されました。
 アメリカのジョンズ・ホプキンス大学の日本時間17日午前時点の集計によると、ロシアの新型コロナウイルス感染症による累計死者は21万8362人と、ヨーロッパで最多となっています。また、足元の感染者は約75万人で、2020年3月の統計開始以来最多となっていて、累計感染者は800万人に迫る勢いです。
 ロシア政府は経済活動を維持する必要があるとして、新型ウイルス対策の厳しい規制の導入を避けています。代わりに、ワクチン接種に対する国民の関心の低さに焦点を当てています。
 ドミトリー・ペスコフ大統領報道官は今週、「感染が拡大している状況下では、国民にワクチン接種の必要性を説明し続ける必要がある」と述べました。
 ロシアはワクチン開発で遅れをとっているわけではありません。昨年8月、ロシアは世界に先駆けて自国製ワクチン「スプートニクⅤ」を承認したほか、他の3種類のワクチンの使用も承認しています。
 ただ、ワクチンの必要性や信頼性について、多くの国民を説得できなかったようです。
 ロシア製ワクチンは国内よりも、外国で受け入れられています。ロシアは、複数の国に速やかにスプートニクⅤを販売し、提供し始めたものの、配送体制に問題が生じ、一部の国への供給が予定より遅れました。
 これまでに約70カ国がスプートニクⅤの使用を認めているものの、スプートニクⅤはほかのロシア製ワクチンと同様、世界保健機関(WHO)の承認は得られていません。
 これに加えて、ロシア国内では外国製ワクチンが不足していることから、国外へのワクチン接種ツアーを利用するロシア人もいます。ロシア人がビザなしで入国できるセルビアでは、観光客もアメリカのファイザー製ワクチンなどを接種できます。

 2021年10月17日(日)




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