■中国で新型コロナ再び拡大 行楽の秋、観光経路で次々 [健康ダイジェスト]
新型コロナウイルスの感染者を1人も見逃さない「ゼロコロナ」政策を続ける中国が、再びインド由来のデルタ型変異ウイルスの急速な拡大に見舞われています。秋の行楽シーズンに有名な観光地を巡った観光客の移動経路に沿って広がっており、新たな感染者の判明後の17日から23日までの1週間で、10省・直轄市・自治区の130人以上に及んでいます。
国家衛生健康委員会や各地方政府の発表によると、最初に新たな感染がわかったのは、16日に陝西省西安市にある玄奘(げんじょう)三蔵ゆかりの世界遺産・大雁塔を団体旅行で訪れていた上海市の60歳代夫婦。地域間の移動の際に受けたPCR検査で判明しました。
団体は約1週間で万里の長城の西端に当たる甘粛省の嘉峪関(かよくかん)、砂漠観光ができる内モンゴル自治区のエジン旗などを巡っており、こうした地域を訪れた他の観光客らの感染も次々に見付かりました。
デルタ型変異ウイルスは高速鉄道の同じ車両に乗り合わせるなど短時間の接触でも感染する例がみられ、シルクロードの旅行から北京市などに戻った人の感染の確認が相次ぎ、青海省では1年8カ月ぶりに感染者が判明しました。
中国ではせきや発熱などの症状が出た人のみを感染者として計上しており、無症状の感染はさらに広がっている可能性があります。
再拡大に最も危機感を強めているのは、来年2月に冬季オリンピックを控える北京市。19日に約70日ぶりとなる市中感染者を確認し、感染者は24日午後までに18人に増えました。市は24日の対策会議で、31日に2年ぶりに開催する予定だった北京マラソンの延期を決めました。
中国では人口の約75%に当たる10億人余りがワクチン接種を完了しました。ただ、今年の早い段階に接種した人を中心に抗体レベルの低下が懸念されており、今月から感染リスクの高い人を対象に追加接種が始まっています。
中国では7~8月にも、外国から入り込んだとみられるデルタ型変異ウイルスの感染が14省・直轄市・自治区の約1160人に拡大したものの、約1カ月で「感染ゼロ」に抑え込んでいます。
2021年10月24日(日)
国家衛生健康委員会や各地方政府の発表によると、最初に新たな感染がわかったのは、16日に陝西省西安市にある玄奘(げんじょう)三蔵ゆかりの世界遺産・大雁塔を団体旅行で訪れていた上海市の60歳代夫婦。地域間の移動の際に受けたPCR検査で判明しました。
団体は約1週間で万里の長城の西端に当たる甘粛省の嘉峪関(かよくかん)、砂漠観光ができる内モンゴル自治区のエジン旗などを巡っており、こうした地域を訪れた他の観光客らの感染も次々に見付かりました。
デルタ型変異ウイルスは高速鉄道の同じ車両に乗り合わせるなど短時間の接触でも感染する例がみられ、シルクロードの旅行から北京市などに戻った人の感染の確認が相次ぎ、青海省では1年8カ月ぶりに感染者が判明しました。
中国ではせきや発熱などの症状が出た人のみを感染者として計上しており、無症状の感染はさらに広がっている可能性があります。
再拡大に最も危機感を強めているのは、来年2月に冬季オリンピックを控える北京市。19日に約70日ぶりとなる市中感染者を確認し、感染者は24日午後までに18人に増えました。市は24日の対策会議で、31日に2年ぶりに開催する予定だった北京マラソンの延期を決めました。
中国では人口の約75%に当たる10億人余りがワクチン接種を完了しました。ただ、今年の早い段階に接種した人を中心に抗体レベルの低下が懸念されており、今月から感染リスクの高い人を対象に追加接種が始まっています。
中国では7~8月にも、外国から入り込んだとみられるデルタ型変異ウイルスの感染が14省・直轄市・自治区の約1160人に拡大したものの、約1カ月で「感染ゼロ」に抑え込んでいます。
2021年10月24日(日)
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