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■アメリカ、5~11歳向けコロナワクチン承認へ [健康ダイジェスト]

 アメリカで11月上旬にも5~11歳への新型コロナウイルスワクチンの接種が始まる見通しとなりました。アメリカ食品医薬品局(FDA)が26日の第三者委員会で、アメリカの製薬大手ファイザー・ドイツのビオンテック両社製について接種を推奨しました。日本政府も今後、同年齢層に対するワクチン接種の可否について審査に入る見込み。
 FDAは数日内に、緊急使用許可を最終判断します。アメリカ疾病対策センター(CDC)が11月2~3日に予定する諮問委員会を踏まえて勧告を出せば、欧米主要国で初めて接種が開始されます。
 約2250人の5~11歳を対象に実施した臨床試験(治験)では、感染に対する予防効果は90・7%でした。12歳以上の投与量の3分の1に当たる10マイクログラム(マイクログラムは100万分の1グラム)を、最初の接種から3週間の間隔を空けて2回接種します。主な副作用は注射部位の痛みや、けん怠感、頭痛などで、安全性の懸念は確認されていません。
 新たに対象となる5~11歳の人口は、アメリカ全体の9%に当たる約2800万人。ジョー・バイデン政権の計画では、2万5000カ所の小児科のほか、学校、薬局、地域の医療センターなどに接種会場を設けます。
 日本では、磯崎仁彦官房副長官が27日の記者会見で、「アメリカのファイザー社から必要な薬事上の手続きがなされれば、有効性や安全性を確認し、適切に対応していく」と述べました。ファイザーは承認申請に向けて、日本政府と協議を進めています。
 国内でも5~11歳に接種対象の年齢を広げるには、ファイザーが臨床試験(治験)などのデータを厚生労働省に提出し、年齢引き下げや用法用量の見直しについて改めて承認を得る必要があります。その上で接種の実施を判断します。
 国内での5~11歳の人口は約740万人で、全人口に占める割合は約6%。アメリカのように投与量を12歳以上の3分の1とするのなら、全員が2回接種するのに必要なワクチンは12歳以上の換算で約500万回分になります。

 2021年10月27日(水)




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