■ワクチン2回接種の発症予防効果、51・7%に低下 長崎大など暫定値発表 [健康ダイジェスト]
新型コロナウイルスワクチンの発症予防効果は現時点で約5割と推定されるとする研究結果を、長崎大学などの研究チームが26日発表しました。昨年7~9月の約9割から大幅に低下しました。デルタ型からオミクロン型に置き換わったことや、2回接種完了から時間が経ったことが要因とみています。
研究に参加する東京都、神奈川県、埼玉県、愛知県の5医療機関の患者データから、全国的にオミクロン型の感染が広がっていた1月1~21日にコロナ疑いの症状で受診して検査を受けた16~64歳の417人を解析。陽性の人と陰性の人にそれぞれワクチン接種歴を確かめ、2回接種を完了した人と未接種の人の陽性率を比較。データがまだ少なく暫定値の扱いながら、発症予防効果を51・7%と算出しました。同様の方法で解析したデルタ型流行期の昨年7~9月は88・7%でした。
ファイザー社製とモデルナ社製は区別せず、接種者が少ないアストラゼネカ社製は除外しました。3回接種の効果も、接種者が少なく算出していません。
海外では、オミクロン型に対する2回接種の発症予防効果はゼロに近いとの報告もあり、イギリスでの研究では2回目の接種から20週後のオミクロン型に対する発症予防効果は10%程度との結果が出ています。
研究チームの森本浩之輔・長崎大学熱帯医学研究所教授は、「国内では、海外より発症予防効果が相対的に高い可能性がある。ただ、当初より大きく下がっているのは間違いない。2回接種していても発症する可能性は十分にあるので、油断せずに感染対策を続けてほしい」と話しています。
2022年1月27日(木)
研究に参加する東京都、神奈川県、埼玉県、愛知県の5医療機関の患者データから、全国的にオミクロン型の感染が広がっていた1月1~21日にコロナ疑いの症状で受診して検査を受けた16~64歳の417人を解析。陽性の人と陰性の人にそれぞれワクチン接種歴を確かめ、2回接種を完了した人と未接種の人の陽性率を比較。データがまだ少なく暫定値の扱いながら、発症予防効果を51・7%と算出しました。同様の方法で解析したデルタ型流行期の昨年7~9月は88・7%でした。
ファイザー社製とモデルナ社製は区別せず、接種者が少ないアストラゼネカ社製は除外しました。3回接種の効果も、接種者が少なく算出していません。
海外では、オミクロン型に対する2回接種の発症予防効果はゼロに近いとの報告もあり、イギリスでの研究では2回目の接種から20週後のオミクロン型に対する発症予防効果は10%程度との結果が出ています。
研究チームの森本浩之輔・長崎大学熱帯医学研究所教授は、「国内では、海外より発症予防効果が相対的に高い可能性がある。ただ、当初より大きく下がっているのは間違いない。2回接種していても発症する可能性は十分にあるので、油断せずに感染対策を続けてほしい」と話しています。
2022年1月27日(木)
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