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■男性の42%、女性の57%に新型コロナ後遺症 茨城県調査 [健康ダイジェスト]

 茨城県は、新型コロナウイルスの罹患(りかん)後症状(後遺症)に関するアンケートで、回答者の約半数が療養後もせきや倦怠感などの症状があったと発表しました。男女別では男性よりも女性に多くみられ、30歳代から40歳代の女性では65%に上りました。
 調査は、1~3月の感染「第6波」に新型コロナ陽性が判明し、アンケート送付時点の6月14日で療養を終えた4万424人を対象に実施。2441人(男性1129人、女性1321人)が回答しました。
 回答者のうち、後遺症があると答えたのは約半数に当たる1222人。男女別では男性の42%、女性の57%が療養後に何らかの症状があると答え、特に30歳代、40歳代の女性では65%で後遺症がみられました。20歳未満では、男女ともに3割弱で後遺症がみられました。
 症状は男女ともに「せき」(男女計で総回答の41%)、「倦怠感」(同39%)の順で多く、「咽頭痛」(同37%)、「発熱」(同35%)、「頭痛」(同29%)、「たん」(同28%)、「食欲の低下」(23%)と続き、「味覚障害」や「抑うつ」、「睡眠障害」、「嗅覚障害」なども約1割でみられました。
 後遺症の大半は新型コロナ発症日と同じ週に出始めるものの、「抑うつ」や「胸痛」などの約1割、「記憶障害」の約2割、「脱毛」の約4割は発症日から1カ月後以降に出始めるなど症状で差がみられました。
 「せき」や「集中力の低下」、「睡眠障害」、「嗅覚障害」の3割以上、「抑うつ」の4割以上、「記憶障害」、「脱毛」の5割以上が1カ月以上継続しています。
 また、症状があったと回答した人の9割以上が複数の症状を経験し、男性の4分の1が「4~6種類」、男女ともに4分の1が「7~9種類」を経験しています。
 このほか、後遺症と既往歴、喫煙や飲酒との関連性はみられませんでした。茨城県は「誰でも罹患後症状の可能性がある」と分析しています。
 一方、「罹患後症状外来(後遺症外来)」を実施する医療機関83カ所の認知度は全年代平均で21%。後遺症があった人のうち、「症状の回復」や「受診先が不明」などの理由から実際に医療機関を受診したのは26%にとどまっています。調査結果を受け、茨城県は「情報発信の在り方や相談体制の強化を検討していく」としています。

 2022年11月2日(水)

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