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■世界初、中国・上海市で吸入型の新型コロナワクチン接種スタート [健康ダイジェスト]

 中国・上海市で10月25日、吸入型の新型コロナウイルスワクチン(アデノウイルスベクター5型)の追加接種予約が始まり、26日から接種が始まりました。地元メディアによりますと、吸入型のコロナワクチンが使われるのは世界で初めてです。
 26日午前9時、上海市長寧区天山中医学病院の専用外来には、吸入型新型コロナワクチンを接種する第一陣となる市民がきていました。男性の李さんは取材に対して、「1回の接種で有効となるタイプのワクチンを接種したので、ブースター接種を受けようと思っていた。そんな時に、吸入型のワクチンに関するニュースを見たので、すぐに予約して受けにきた」と話しました。
 李さんは接種前に、息を吐き、その後看護師に渡された噴霧用のコップ吸込み口を開けて口を当て、中の霧状の薬剤がなくなるまでゆっくりと息を吸っていました。「空気を吸うのと同じで、においは全然ない。とても簡単に接種できた」と李さん。
 吸入型新型コロナワクチンの接種は、まず看護師が専用設備で液状の薬剤を微小粒子状にしてコップの中に入れ、その後、接種者がコップの中の霧状の薬剤を吸い込み5秒間息を止めるだけで完了します。
 上海市長寧区天山中医学病院の感染科の何金輝看護長は、「接種者は接種完了後、30分経過観察する必要がある。吸入後、コップの中に明らかに霧状の気体が残っていたり、吸入の過程(5秒息を止めている間を含む)でせきが出たり、息を吐くのが早すぎたりした場合は、新たに吸入し直す必要がある。やり直しは1回しかできない。接種後、1週間は自身の既知のアレルギー物質やよくあるアレルゲンに接触するのを避けなければならない。また、水をたくさん飲み、十分に睡眠をとるよう心掛けるほか、激しい運動や飲酒、刺激のある辛いもの、魚介類などを避けたほうがよい」と説明しています。
 この吸入型新型コロナワクチンは中国の製薬メーカー「康希諾生物(カンシノ・バイオロジクス)」が開発・製造したもので、9月4日に国家薬品監督管理局が3回目以降のブースター接種での緊急使用を承認しました。
 不活性化ワクチンの接種完了から6カ月以上経っている18歳以上の人や、筋肉注射型の遺伝子組み換え新型コロナウイルスワクチン(アデノウイルスベクター5型)を接種して6カ月以上経っている18歳以上の人は、ブースター接種として吸入型ワクチンを接種することができます。ブースター接種は無料で受けることができます。また、市民はブースター接種に、同種接種か、交互接種を選ぶことができます。
 上海市の発表によると、臨床研究の結果から、吸入型ワクチンの有効性に関しては、吸入型ワクチンと不活化ワクチンの交互接種は免疫応答を著しく増強することができ、接種6カ月後も高水準の中和抗体を維持しているといいます。
 10月25日時点で上海市の2回接種完了者は2300万人以上、3回接種完了者は1200万人以上となっており、同市政府は3回目接種をしていない市民に接種完了を呼び掛けています。

 2022年11月3日(木)

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