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■中国・鄭州市で一部ロックダウン iPhone生産工場で抗議デモも [健康ダイジェスト]

 中国内陸部・河南省鄭州(ていしゅう)市は23日、市内の複数の地区にロックダウン(都市封鎖)を命じました。市当局は新型コロナウイルスの封じ込めに苦労しており、中心部の地区の住民は検査で陰性となるか当局から許可を得ない限り、区外に出ることはできません。「必要」がない限り、自宅にとどまるよう勧告されています。
 期間は25日から5日間。鄭州市の人口の半数に当たる600万人以上が影響を受けます。
 アメリカのブルームバーグ通信によると、22日夜から23日にかけて、鄭州市にある台湾電子製品大手・ 鴻海(ホンハイ)科技集団(富士康科技集団)の巨大工場で、従業員数百人が警備員らと衝突しました。新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、同工場は1カ月前後も外部と遮断した形で操業されており、従業員の不満が高まったとみられます。
 同通信は、目撃者の証言として賃金の未払いとコロナ感染への不安が原因との見方を示しました。一部の従業員が負傷し、警察も出動したものの、数人がパトカーを取り囲んで車両を揺らしたと伝えました。
 鄭州市内にある鴻海科技集団の3カ所の工場には計20万~30万人の従業員がいて、アメリカ・アップルのiPhone(アイフォーン)の世界生産の多くを担っています。10月中旬頃から市内で感染者数が増え始め、従業員が集団で出身地に戻る騒動も起きています。

 2022年11月24日(木)

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