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■中国のコロナ感染爆発、想定以上か 北京市で8割感染、四川省で6割感染の報道も [健康ダイジェスト]

 中国政府が公表する新型コロナウイルス感染情報に各国から疑義が示されている中、政府で新型コロナ対策を担う国家衛生健康委員会の専門家は29日、「事実に基づき、オープンかつ透明性をもって公表している」と主張しました。しかし、中国全土で進む感染爆発のスピードは、政府の想定をはるかに超えている可能性があります。
 中国で疾病予防コントロールセンター(CDC)の首席科学者を務めていた曽光氏は29日、「北京の感染率は80%を超えた可能性がある」との見方を示しました。「ゼロコロナ」政策の緩和後に拡大した感染のこれだけの広がりは「予測していなかった」とも語りました。
 中国メディアによると、曽氏は29日のオンラインシンポジウムで、「通常は第1波の感染者は30%を超えない。このように猛威を振るうことを、我々は予測していなかった」と述べました。北京市の人口は約2200万人で、8割が感染しているとすれば1700万人超になる計算です。
 インターネット上では、内陸部の陝西省西安市の葬儀場が手続きを求める人で埋め尽くされた様子を撮影したとされる写真が拡散しています。香港メディアはこの葬儀場には連日約300人の遺体が運ばれてきて、対応が追い付かないと伝えました。感染者の増加に伴い、死者も急増している可能性があります。
 内陸部の四川省では、感染率が6割を超えたと伝えられています。省の党機関紙・四川日報は28日、衛生当局が約16万人を対象に行ったアンケート調査で、「PCR検査か抗原検査で感染が確認された」との回答が63・52%だったと報じました。19日の段階の調査では46・93%でした。
 同省の高い感染率が全国共通かどうかは不明ながら、香港メディアはこの感染率を中国の全人口14億人に当てはめ、「8億人超が感染したと推計される」と指摘しています。一方、中国の疾病予防コントロールセンターが公表した28日の新規感染者は全国で5102人、新規の死者は1人でした。
 これに対して、イギリスに拠点を置く医療系調査会社エアフィニティは29日、中国で新型コロナ感染による死者数が1日当たり9000人に上っているとの推計を発表しました。同社は21日付の発表で1日当たり5000人超の可能性があると指摘しており、ここ数日で大幅に増加したとみています。1日当たりの感染者数は推計180万人としています。
 エアフィニティは推計で、12月1日からの累計感染者は1860万人、死者は10万人に達したとの見方を示しました。 

 2022年12月30日(金)

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