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■致死率高い重症熱性血小板減少症候群、国内で拡大 ペットを通じた人への感染もリスク [健康ダイジェスト]

 致死率が高い「ウイルス性出血熱」の一つ、SFTS(重症熱性血小板減少症候群)が拡大しています。感染者数は昨年、一昨年と過去最多を更新しました。国内初確認から10年が経ち、ペットを通じた新たな感染ルートのリスクもわかってきました。
 SFTSは森林や草むらに潜むマダニが媒介し、人やネコ、イヌが感染します。国の研究班がまとめた「診療の手引き」によると、感染すると、嘔吐(おうと)、下血や発熱が起き、人の致死率は25~30%に達します。
 高齢者の発症が多く、今も対症療法以外の有効な治療はありません。2011年、中国で初めて見付かり、日本では2013年に山口県で初めて報告されました。
 患者数は増加傾向にあり、国立によると、過去最多の110人が感染した2021年に続き、2022年も118人と最多を更新しました。当初は西日本が中心だったものの、2021年には愛知県や静岡県で、2022年は富山県で初めての感染者が出るなど「東進」が続きます。
 さらに、懸念が高まっているのが新たな感染ルート。マダニにかまれたペットのネコやイヌを通じて、飼い主や獣医師らに感染することがわかってきました。感染症研究所によると、獣医療関係者だけで2018年以降計10人が感染し、2022年にも2人が感染しました。
 岡林環樹・宮崎大学教授は、「SFTSはマダニが主な感染経路とされてきたが、本当にそうだと言い切れるのか。実は思っている以上に、ペットから私たちに感染している可能性があるのでは」と指摘しています。
 日本医療研究開発機構(AMED)の研究班によると、2017年から今年3月までに西日本を中心にネコ449匹、イヌ24匹の感染も確認されています。

 2023年2月21日(火)

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