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■明治ホールディングスの製薬子会社、コロナワクチンの製造販売承認を申請 アメリカのバイオ企業が開発 [健康ダイジェスト]

 明治ホールディングスの製薬子会社Meiji Seika ファルマ(東京都中央区)は28日、アメリカのバイオ企業アークトゥルス・セラピューティクスが開発中の新型コロナワクチン「ARCT―154」について、日本での製造販売承認を厚生労働省に申請したと発表しました。
 開発中のワクチンは、メッセンジャーRNA(mRNA)と呼ばれるタイプのワクチンで、アメリカのモデルナやアメリカのファイザーなどが開発し、日本で実用化されているmRNAワクチンより、投与量が少なくてすむメリットがあります。成人用で、現在の感染者に多い「オミクロン型」にも有効とみられています。
 Meiji Seika ファルマは、ワクチンの実用化権を持つオーストラリアのCSLグループと契約しており、日本での供給や販売を担います。医薬品の受託製造会社のアルカリス(千葉県柏市)と連携し、同社が福島県南相馬市に建設中の工場で生産する予定といいます。
 新型コロナワクチンを巡っては、明治ホールディングス傘下のKMバイオロジクス(熊本市)も「不活化」と呼ばれるタイプのワクチンを開発しており、2023年度内の供給開始を目指しています。これに加えて、mRNAワクチンも用意することで、先行するモデルナやファイザーを追います。

 2023年4月30日(日)

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